2019年12月28日

オラフ・アステソンの夢の歌・2

クリスマスとエピファニーの間は、特別な夢を見たり、夢をよりよく思い出すことができる期間として昔から知られていた。

私はふだんはあまり夢を憶えていないし、印象的な夢を見ることもさほど多くないのだが....
以前、大晦日にとても不思議な夢を見たことがある。

八角形のテーブルがあり、それぞれの角に取っ手がついていた。
どこかの宗派の修道女が身に着けているような、大きな耳のようなものがついた被り物をかぶった8人の女性たちが、その取っ手を持ってテーブルをぐるぐると回していた。

テーブルには、見たこともない文字や記号、図形が描かれ、不思議な歌が流れていた。
忘れられた太古の文明のような、それともこの地球上のものではないような、奇妙な感じがした。

その後何か特別なことが起こったわけでもなく、あれは何だったのかわからない。


朝目覚めたときに夢を憶えていない場合でも、12夜の最後の日までに、少なくとも1つの特別な夢があると言われている。
やはり心して過ごさなければ....

とても長い歌の続きをもう少し。

 13日目まで目覚めることはなかった
 夜明けの太陽が現れるまで
 それから彼は馬に鞍をつけ
 朝の教会へと走らせた
 そうだ それはオラフ・アステソン
 長い眠りについていた者

 司祭は祭壇の前に立ち
 聖なる福音を説いていた
 オラフは戸口の外に座るあいだ
 彼の見た驚くべき夢を語った
 そうだ それはオラフ・アステソン
 長い眠りについていた者

 年老いた者も若い者も
 過ごした時を語る彼の
 真実の話を聞く
 夢に満ちた眠りと目覚めのことを
 そうだ それはオラフ・アステソン
 長い眠りについていた者
  
posted by Sachiko at 22:40 | Comment(0) | クリスマス
2019年12月26日

オラフ・アステソンの夢の歌

去年も書いたが、12聖夜は、翌年の12か月と対応している。
25日は翌年の1月、26日は2月...というふうに。
12聖夜の過ごし方は次の1年の予見になり、この期間に見る夢には注意をはらう必要がある。


古ノルウェー語で書かれた古い伝承による「オラフ・アステソンの夢の歌」は、19世紀半ばにノルウェー南部テレマルク地方の谷で、地元の語り部から聞いて書き留められたものだという。

オラフ・アステソンという若者が、クリスマスイブから13日間眠り続け、その間に見た夢の驚くべき内容が記されている。
彼は13日の眠りの中で死後の領域におもむき、死後の人間が受けなければならない苦悩のプロセスを見た。
長い詩なので、今日は少しだけ紹介する。

 ここへ来て耳を傾けよ 私の歌を聞け
 驚嘆すべき若者の歌を
 私はオラフ・アステソンを歌う
 幾多の日々を眠り続けた者 その真実の歌を
 そうだ それはオラフ・アステソン
 長い眠りについていた者

 クリスマスイブに彼は身を横たえ
 何も知らず長いあいだ眠った
 人々が教会に向かう13日目まで
 彼は目覚めなかった
 そうだ それはオラフ・アステソン
 長い眠りについていた者

 彼が横たわったのは聖なる夜
 見るもの聞くものが驚きだった
 そして13日目まで目覚めなかった
 眠たげな鳥どもがざわめき立つ時まで
 そうだ それはオラフ・アステソン
 長い眠りについていた者
 ・
 ・

シュタイナーは、ノルウェーのような辺境の地では、古い霊視能力が他の地域よりも後の時代まで残っていたと言っている。
オラフ・アステソンは人間存在の秘密の深淵を体験し、霊的に強められて、自分の責任を引きうける用意ができたと感じた。

このことはすべての人間に当てはまり、現代の人々にとっても、クリスマスとエピファニーの間の聖夜を特別な仕方で過ごすことで、新しい年をより意識的に迎えることができるという。

例えばテーマを決めてこの時期を過ごすことは、翌年1年間のテーマの雛型となる。
巷の喧噪から少し離れて、自分のテーマが次の1年間にどう展開していくのかを体験するために、12夜ノートを作ってみることも興味深い。

今日は新月で、部分日食もあった。今年の12夜にはやはり何か特別感がある。大切な時期でありながら、毎年結局お正月モードに飲み込まれてしまうので、自戒をこめて.....
  
posted by Sachiko at 22:27 | Comment(0) | クリスマス
2019年12月24日

12聖夜の過ごし方

クリスマスからエピファニーまでの12聖夜、これは13聖夜という呼び方もあり、正確にいつからいつまでなのか...と思っていたが、ある文献にこのような記述を見つけた。

クリスマス・イブが1で、25日のクリスマスの夜から1月6日のエピファニーの朝までが12夜。
1+12で、13...。そういうことだったのか。


少し不思議なこんな話がある。
古い時代、ヨーロッパ北部の国々では、この期間を「年の間」と呼ぶことがあった。
1か月は、新月から新月までの29日半と見なされていた。

29日半が12回で、354日。約365日の太陽年が終わるまでに12夜ある。
暦には一種の間隙があり、この間には元々日付がなかったという。
つまりクリスマスの後の12夜は、時間ではなく空間だったのだ。
古いルーン暦では、この期間は「年の間」とされていた。


時間が空間に変わる特別な期間....
マヤ暦にも「時間をはずした日」というものがあるが、古い叡智はそのような空間に、現代人には計り知れないどのようなものを見ていたのだろう。

2019〜2020年の12聖夜は特に重要だと感じるので、今年は、日本の年末年始は何かと慌ただしくて...などという言い訳はせずに心して過ごしたいと思う。


 きょうダビデの町で、あなたがたのために、
 救い主がお生まれになりました。
 この方こそ主キリストです。

 あなたがたは、布にくるまって飼葉おけに寝ておられる
 みどりごを見つけます。
 これが、あなたがたのためのしるしです。

 すると、たちまち、その御使いといっしょに、
 多くの天の軍勢が現われて、神を賛美して言った。

 「いと高き所に、栄光が、神にあるように。
 地の上に、平和が、
 御心にかなう人々にあるように。」

                 ルカ福音書 2.11-14
Merry Christmas♪♪♪
 
  
posted by Sachiko at 14:17 | Comment(2) | クリスマス
2019年12月23日

「聖なる夜に ― A Small Miracle ― 」

「聖なる夜に ― A Small Miracle ― 」(ピーター・コリントン)

holynight.jpg

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雪野原に置かれた古いトレーラーハウスに、おばあさんが住んでいました。食べ物も薪もなくなっているのに、もうお金がありません。

おばあさんはアコーディオンを抱えて、町まで歩いて行きました。
途中、教会の開いたドアの中をのぞくと、クリスマスのクリッペ(※)が飾られるところでした。

おばあさんは町に着くと、にぎやかな通りでアコーディオンを弾きはじめました。けれど人々は、おばあさんに注意をはらわず通り過ぎるだけ。
やがておばあさんは疲れて、空っぽの小箱を前にすわりこんでしまいました。

おばあさんはだいじな楽器を質屋に持っていき、お金に替えましたが、店を出たところでバイクに乗ったひったくりに遭い、お金の入った小箱を奪われてしまいました。

おばあさんが教会のほうへ逃げた男を追いかけると、男は、困っている人を助けるための拠金バケツを持って出てきたところでした。

おばあさんはバケツを奪い返し、男がバイクごと倒れたときに教会の中に入ってドアを閉めました。
中では、クリッペ人形たちが倒されていました。おばあさんは人形たちを元に戻し、バケツをその傍に置いて教会を出ました。

外は雪が降っていて、おばあさんは途中で雪の中に倒れてしまいました。
そこへ、遠くからやってくる人たちがいました。クリスマスのクリッペ人形たちです。
人形たちはおばあさんを家に運びベッドに寝かせました。

人形たちは町へ行き、それぞれ持っている飾りものを差し出して、楽器を買い戻しました。
そして食べ物と薪も買って戻ると、クリスマスの支度を整えました。

おばあさんが目を覚ますと、家にはツリーが飾られ、すばらしいごちそうが並び、楽器も戻ってきていました。

おばあさんは窓の外を見ましたが、もう誰もいませんでした。ただ、雪の上には.....

(※クリッペ 聖誕の場面を現した飾り。聖家族と、三博士、羊飼いなどで構成されている)

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あらすじを書いてみたけれど、実はこの絵本に文字はひとつも書かれていない。
絵だけで物語が進行するサイレント絵本なのだ。

静かな聖夜にふさわしく、静けさがすべてを語っている。
どこか、日本の「かさじぞう」に似ている気もするお話。

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posted by Sachiko at 22:46 | Comment(0) | 絵本