2020年12月31日

第七夜 --- 12月31日

「TWELVE HOLY NIGHTS ― A Contemplative Guide」(Adriana Koulias)より。

聖十二夜の七日目は、翌年の7月に対応する。
星座はおとめ座。

--------------------

おとめ座の領域は、主天使(kyriotetes)、または叡智の霊に関連しています。

この星座は太陽の主天使のイメージに対応します。
ヨハネ黙示録12章に描かれている聖母は、太陽の衣をまとい、星の冠を戴いて、龍を足元に据えて三日月の上に立っています。

ルカ福音書のマリアは、おとめ座の領域と密接な関係があります。
彼女はイエスと同じように、人間の堕落に触れたことのない純粋な魂でした。

マタイ福音書のマリアは、人間の最高の美徳、神の叡智の、地上における反映となるよう運命づけられていました。
このマリアを通して、人類は叡智の仲間の一端に加わったのです。

7日目の夜におとめ座の領域を見上げると、主天使の世界、神の叡智、そして太陽の間のつながりが見えるでしょう。
このつながりを通して、私たちの魂の内にキリストの誕生をもたらすための智恵を獲得することができるのです。

--------------------

第七夜はジルベスター。
この世的には混乱に見えた2020年が終わる。
それも宇宙の叡智から見れば、約束された道への導きのひとつなのだろう。

人類が宇宙叡智の末端につながっているのなら、万象を星の視点で見ることも、いつか思い出せるのかもしれない。

ここから十二夜の折り返しとなる。
このころに神秘的な夢を見ることも多いそうだ。
   
posted by Sachiko at 06:00 | Comment(0) | クリスマス
2020年12月30日

第六夜 --- 12月30日

「TWELVE HOLY NIGHTS ― A Contemplative Guide」(Adriana Koulias)より。

聖十二夜の六日目は、翌年の6月に対応する。
星座はてんびん座。

--------------------

てんびん座の領域は、力天使(Dynamis)または運動の霊と呼ばれる存在と関わっています。

てんびん座は、太陽系の惑星相互のバランスのとれた運行を司り、そこから慈愛の力を惑星たちと地球に送ります。

惑星たちの調和した動きの表現は、インスピレーションを通して「天球の音楽」として体験され、地球上では物質の化学的性質として現れます。

力天使は、太古の宇宙進化において、太陽と月の関係に正しいバランスをもたらす役割を持っていました。

ヨルダン川でのバプテスマでキリストの器となったイエスにおいて、太陽(自我)と月の力(魂体)の完全なバランスが見られます。

太陽と月の力の調和は、人間の魂においては、錬金術の結婚と呼ぶことができます。

この第六夜にてんびん座の領域を見上げると、てんびん座と力天使、人間の魂と思考を通しての自我意識とのつながりを見ることができるでしょう。

--------------------

てんびん座は、文字通りバランスの星座だ。
太陽系の惑星たちの、ダンスのように調和のとれた動きの背後には、高次の天使のはたらきがある。

惑星はそれぞれ特有の音を持っているという。
動きに応じてそれらが奏でる壮大な音楽.....
モモが聴いた星の音楽を思い出す。

惑星の動きは、地球上の植物の形成に影響を与えている。そして、物質の化学的性質として現れるとあるように、惑星は特定の金属とも深く関わっている。
金星と銅、水星と水銀、土星と鉛...など。
中世の錬金術師たちは、それらを知覚することができたのだ。

太陽(自我)と月(魂)の結婚といえば、メルヒェンの中で、王女などのヒロインは魂、王子は、高次の自我を表わしていると言われる。
最後に王子がやってきて結婚で終わる話は、実は宇宙的な叡智から汲まれていて、メルヒェンの不思議な深さはそこから来ているのだろう。

12月30日は、今年最後の満月。
今年の星の動きは特別な音楽を奏でているらしい。
  
posted by Sachiko at 06:00 | Comment(2) | クリスマス
2020年12月29日

第五夜 --- 12月29日

「TWELVE HOLY NIGHTS ― A Contemplative Guide」(Adriana Koulias)より。

聖十二夜の五日目は、翌年の5月に対応する。
星座はさそり座。

--------------------

さそり座の領域は、キリスト教の秘教において「能天使(Exusiai)」、精神科学においては「形態の霊」と呼ばれる存在とつながりがあります。

さそり座は、地上的なものの中の闇の性質を求めるエゴの姿です。
それは私たち皆が基本的に持っている利己的な面であり、精神の光を否定する側面です。

さそり座は複数のシンボルを持つ星座で、その一方はワシです。
ワシは天空に高く舞い、“キリストの如く”理想的な人間、あるいはキリストの光が自我の内に輝いている人間を表しています。

この領域はまた、語ることに関連しています。自我を持った存在だけが語ることができます。
そのことは、ヨハネ福音書において「はじめに言葉があった。言葉は神であった。」と語られているように、この星座がキリストの降臨にどのように関わっているかにつながります。

この第五夜にさそり座の領域を仰ぐと、さそりの暗い面と、ワシの明るい面 --- 我々自身の魂に共存するふたつの面が見出されます。

-------------------

黄道十二宮の中で、さそり座だけが複数のシンボルを持つことは知らなかった。ホロスコープに詳しい人なら知っていたのだろうか。

地を這うサソリと天空に舞うワシは、人間の二面性と、それらがひとつの宮の中でバランスを取り、やがてワシがサソリを克服してキリストに結びつく道を示唆しているという。

人間は、ふたつの方向に引っ張られながら進む。その地上世界の上を、黄道十二宮の星々が廻り、各位階の天使たちが導く。

人間はそうした宇宙的導きを受けるにふさわしい存在であると思い出すこと....それが十二夜の過ごし方の指針かもしれないと思う。
   
posted by Sachiko at 06:00 | Comment(0) | クリスマス
2020年12月28日

第四夜 --- 12月28日

「TWELVE HOLY NIGHTS ― A Contemplative Guide」(Adriana Koulias)より。

聖十二夜の四日目は、翌年の4月に対応する。
星座はいて座。

--------------------

いて座の領域を統べるのは、権天使(Archai)です。
半人半獣の射手の姿は、人間における二つの相反する極、人間と動物、高次の人間と低次の人間が、見えるかたちで表わされています。

子どもの中で、水平(這う段階)の力は、直立して歩行する段階によって克服され、それは動物的性質に対する人間の性質の勝利を意味します。
直立姿勢は感覚器官と関連しています。

人間の12の感覚(言語感覚、思考感覚、自我感覚、触覚、生命感覚、運動感覚、平衡感覚 嗅覚、味覚、視覚、熱感覚、聴覚)の基礎は、黄道十二宮から続く宇宙的流れによって太古に確立され、人間は自我を持った存在になって肉体を直立させました。

聖なる夜の四日目に、いて座の領域を見上げることで、キリストの最初の犠牲の領域と権天使との宇宙的なつながりを見ることができます。

被造物の中で人間は、“自由意志”を持つ唯一の存在です。
人間は動物的な肉体に繋ぎとめられることなく、自らの努力によって霊性への道を自由に見出すことができるのです。

--------------------

人間の脊椎が直立することによって、感覚器官が発達したのだという。
神話のケンタウロス族は、古代の人々の霊視によって、人間のある状態が描かれたものだったのだ。

人間は自由意志によって、上にも下にも向かうことができる。
そのため、動物は動物以下になることはないが、人間は動物以下にもなり得る。

“人間であること”は確定していない。
下降する可能性をも含む「自由」。自動人形のようにではなく自由意志によって、人間は高次の世界に立ち返ることを期待されている。
この自由が尊い。
   
posted by Sachiko at 06:00 | Comment(2) | クリスマス