フィンドホーン・フラワーエッセンスの「チェリー」は、エッセンスの創始者マリオン・リーの日本滞在中に作られたものだ。その桜からのメッセージはこのように始まる。
「わたしはこの地と、この国のエッセンスです・・・わたしの正体は、肉体の熱いハートに宿る純粋なスピリット。人間の火のようなハートに宿る永遠の叡智。これこそ愛にほかなりません・・・」
私がマリオンのクラスを受けたのはちょうど5月の連休の頃で、その時作ったエッセンスも桜だった。
桜に照応する惑星は月で、月は水のエレメントと強く結びついているという。そのため、桜には水のエレメントが強く働き、他の樹木の実に比べて桜の実(サクランボ)は柔らかくみずみずしいのだそうだ。
月と桜の景色を思い浮かべてみるとき、月のフェイズは、私のイメージでは十六夜の月が浮かぶ。夜桜の妖しさには、欠けていく月が似合う気がする。
妖しいといえば、坂口安吾の、恐ろしくも美しい「桜の花の満開の下」。
この種の耽美は個人的にはあまり好みではないのだが、最後に何もかもが桜の花びらになって舞い散っていく情景は圧倒的で、やはり名作に違いない。
錬金術では、月が支配する金属は銀だ。
西洋の美の規範が黄金比なら、日本美術では白銀比が好まれる。
月と桜のイメージは、なんとも日本的に思える。
↓これは桜ではなく、隣の杏の木♪
