2021年01月06日

エピファニー --- 1月6日

聖十二夜の旅を終えて、今日はエピファニー。

元のテキストの「TWELVE HOLY NIGHTS ― A Contemplative Guide」には、この日の分の記述もあるのだが、それは著者による「Fifth Gospel a Novel」という本の一部が紹介されているもので、わかりにくい内容なのでここでは省いた。

シュタイナーの「第五福音書(Fifth Gospel)」は日本語版が出ている。
これもシュタイナーの著作の中で最初に読む本ではなく、宇宙進化やキリスト教密儀についてある程度知ってから手にする本だと思うので、これもこれ以上は触れない。


2020〜2021年にかけての十二夜は、時代の変わり目として特に重要だと感じて始めたこの旅は、思った以上にずっしりとした体験になった。

人間は大宇宙の写しであるということをあらためて感じる。
宇宙は叡智に満ちていて、星々や天使たちはそれぞれの持ち場で今も役割を遂行している。

地上の人間社会だけを唯一の現実として見ていると、人間存在を認識することはできない。人間は宇宙に属している。
人間が自分を貶めることは、宇宙を貶めることになる。

アドベントの始まりから5週間以上経って、今日でクリスマスシーズンは終わる。
今年は遥か天空から降り注ぎ続けているものを感じながらのエピファニーとなった。

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それは、太陽と月とあらゆる惑星と恒星が、じぶんたちそれぞれのほんとうの名前をつげていることばでした。

そしてそれらの名前こそ、ここの〈時間の花〉のひとつひとつを誕生させ、ふたたび消えさらせるために、星々がなにをやり、どのように力をおよぼし合っているかを知る鍵となっているのです。

これらのことばはすべて、彼女に語りかけられたものなのです!
全世界が、はるかかなたの星々にいたるまで、たったひとつの巨大な顔となって彼女のほうをむき、じっと見つめて話しかけているのです!

 ミヒャエル・エンデ「モモ」より
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posted by Sachiko at 06:00 | Comment(2) | クリスマス
2021年01月05日

第十二夜 --- 1月5日

「TWELVE HOLY NIGHTS ― A Contemplative Guide」(Adriana Koulias)より。

聖十二夜の十二日目は、翌年の12月に対応する。
星座はおひつじ座。

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私たちは長い旅を続けてきましたが、今、おひつじ座の最も崇高な領域に到達しました。

この領域は黄道十二星座すべての「頭」に位置し、キリスト原理と、アルファからオメガ、肉体から霊人に至る人間の最高の原型につながっています。

私たちは、キリストが最初に黄道十二宮を超えて、12の感覚を通して肉体を贖うために、おひつじ座の門を通って降りたことを知りました。

宇宙におけるキリストの霊的な影響の源はおひつじ座であり、それは慈愛の流れを、十二宮の最初の7つに向けててんびん座の領域に投げかけます。

キリスト−イエスは、アダムの堕罪によって混乱に陥った人間の肉体の贖いの原型でした。
肉体は物質性を脱してより霊的になることを目指しており、古いアダムの堕罪は、キリスト−イエスの復活によって贖われました。

このことは未来における新しい完全な肉体の実現を示しています。
物質性の中に深く入り込んだ人間の肉体は、やがて最初に神々が意図したとおりのものになるでしょう。

第十二夜におひつじ座の領域を見上げると、この門を通って地球に向かって降りてくるキリストとの結びつきを見ることができるでしょう。

明日のエピファニーを祝うために心の準備をしましょう。
イエスの肉体と魂の中へのキリストの誕生は、すべての人間と地球の中へのキリストの誕生として、私たち自身の内で起こらなければならないことの元型イメージなのです。

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聖十二夜の旅は、見えないものを見えるようにしてくれるように思う。
暗い物質宇宙の背後の霊的宇宙が、カーテンを開けて光が満ちるように、そのはたらきを顕わにし始める。

現在、人間はまだ物質性の中に埋没しているけれど、天とのあいだの壁は薄くなってきているという。

人間がやがて、神々が意図したとおりのものになる.....
宇宙時間は、地球の慌ただしい時間から見ればほとんど動かないほどゆっくりに見えても、それは、すでに守られていることがわかっている遠い約束のような安らぎをもたらす。

同時に、そこにたどり着けるかどうかはまさに人間にかかっているのだろうけれど。
十二夜には次の1年間が凝縮されている。
この時期の過ごし方がいかに重要かということを、リアルに実感できる気がする。
  
posted by Sachiko at 06:00 | Comment(0) | クリスマス
2021年01月04日

第十一夜 --- 1月4日

「TWELVE HOLY NIGHTS ― A Contemplative Guide」(Adriana Koulias)より。

聖十二夜の十一日目は、翌年の11月に対応する。
星座はおうし座。

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私たちは今、惑星に向かって力を注ぐ宇宙の聖霊の領域に来ています。
この聖霊は月との親和性から月のロゴスとも呼ばれます。

おうし座の領域から月の軌道に降りてくる聖霊は、バプテスマのヨハネがイエスにバプテスマを授けたときにも、鳩の姿をして現れました。

地上において、犠牲の愛の最高原理であるキリスト誕生の可能性を開いたのは、ふたご座(セラフィムの領域)と結びついた、おうし座からの聖霊でもあります。

キリストは、地上を旅して霊的な結びつきによる愛について話しました。
彼は、咽頭と話すことを司るおうし座と、コミュニティ精神を司るふたご座の、ふたつの領域を通じてそれを行なうことが出来たのです。

言葉を発する咽頭は、人の魂の中だけでなくコミュニティの魂の中にも、道徳的な創造の力として、いのちの言葉であるキリストの霊を誕生させるため、聖霊のはたらきに従います。

おうし座は、ふたご座の領域と、大天使の座であるやぎ座の領域を結びつけます。大天使ミカエルは、言葉と思考の聖霊、キリストの宇宙的叡智と特別なつながりを持つからです。

この聖なる夜におうし座の領域を見上げると、この領域と聖霊とのつながりがわかるでしょう。

同じ「霊の言語」で語ることは、霊性の時代である次の地球文明期のコミュニティを予見させます。

血統ではなく霊統による新たな愛は、共通の「霊の言語」で人間を結びつける愛です。大天使を通して働くおうし座は、喉頭、話すこと、言語の座だからです。

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血統の愛から霊統の愛へ...
人間の結びつき方は変わってゆく。
未来において実現することは、現在の中にその萌芽がすでに表れている。

地縁血縁というものが、昔ほどには人を結びつける力を持たなくなってきていることは、多くの人が感じていると思う。
そして、同じ精神的な目的地に向かう人々が、新たなコミュニティを予感させる結びつきを持ち始める。

未来には、民族と文化の結びつきも緩くなり、どの民族に生まれたとしても、自由に好きな文化圏に属することができるようになるとも言われる。

天の星々は、とても古く、また新しい。
遠い過去も未来も含む「永遠」の領域からやってくる力を、人間はもっと信頼していいのだ。
  
posted by Sachiko at 06:00 | Comment(0) | クリスマス
2021年01月03日

第十夜 --- 1月3日

「TWELVE HOLY NIGHTS ― A Contemplative Guide」(Adriana Koulias)より。

聖十二夜の十日目は、翌年の10月に対応する。
星座はふたご座。

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ふたご座の領域は、キリスト教の秘教で「熾天使(Seraphim)」、または「愛の霊」として知られる存在と結びついています。
この位階は、霊的な愛の力と、犠牲への意志を促す愛の担い手であることからこの名を与えられています。

ギリシャ神話の、双子のカストールとポルックスの話は、そのような愛の表現であり、ひとりはもうひとりのために彼の不死性を犠牲に捧げることを厭いませんでした。

究極のところ、この犠牲的な愛の根源は、地球進化のために黄道十二宮を越えて天界から降り、以来、すべての中の最高の犠牲によって自身を常に人類と結びつけてきたキリスト自身の存在です。

キリストはその不死性を犠牲にすることを厭わなかった神でした。
彼は死によって、地球進化に血の繋がりに基づかない愛をもたらしたのです。

コミュニティに対する、また、人間相互と社会生活に対する愛の衝動は、ふたご座の領域から生じます。

セラフィムは、宇宙空間を超えた惑星同士の愛情深いコミュニケーションを確立することに責任を担っています。

地球進化期の終わりにこの犠牲的な愛は、新しい宇宙---自由と愛の十番目の位階となるであろう人類(この第十夜と繋がっている)によって創りあげられた愛の宇宙への霊感となるでしょう。

第十夜にふたご座の領域を見上げると、愛の霊セラフィムとのつながりを見ることができます。

この時代、互いに強い絆で結びついた人々が、ハートの思いの中で、すべての人のために命を犠牲にしたキリストの霊を意識するなら、カストールとポルックスが高い犠牲的な愛のイメージを表わしているのを知ることができるでしょう。

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ギリシャ神話ではこのような話だ(※幾つかのバリエーションがある)。
ゼウスとレダのあいだに生まれた双子のカストールとポルックスは、何をするにもいっしょで仲がよかった。ポルックスは不死性を持っていた。

二人はアルゴー船での遠征から戻った後、ある戦争に赴いたが、そこでカストールが殺されてしまう。

深く悲しんだポルックスは、自分を身代わりにしてくれるようにとゼウスに祈った。そこでゼウスは、兄弟が一日ごとに交代で天と地上で暮らすようにした。
また、その兄弟愛を称えられ、星のあいだに列せられたとも言われる。

古い時代の人間は、同じ血を持つ同族だから、愛する。それ以外の、血によらない愛というものを考えられなかったという。
少なくとも現代では、民族を超えた「人類」という共通意識を持てるようになった。


聖十二夜の旅は、第一夜の人間界から始まり、天使の階層を昇ってきた。
セラフィム--愛の霊が、天使の九位階の一番上にいる。
地球進化の終わりには、人間が十番目の位階に加えられる....何と壮大な旅だろう。

現代の様相からは想像がつかないように思えても、宇宙には、地球がやがて愛の星になるという壮大な計画が描かれているらしい。

人間がその出自を忘れてしまっているとしても、星々は忘れていない。
人間が星の領域を見上げるときには、思い出す力が送られて来ていると、十二夜の旅は感じさせてくれる。
  
posted by Sachiko at 06:00 | Comment(0) | クリスマス
2021年01月02日

第九夜 --- 1月2日

「TWELVE HOLY NIGHTS ― A Contemplative Guide」(Adriana Koulias)より。

聖十二夜の九日目は、翌年の9月に対応する。
星座はかに座。

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かに座の領域は、キリスト教の秘教における「智天使(Cherubim)」、精神科学においては「調和の霊」と呼ばれる存在と結びついています。

かに座のシンボルは渦で、あるサイクルから次のサイクルのあいだの調和のとれた変遷を表わしています。

大きな宇宙進化からより小さな世界の変化まで、存在のあらゆる面でのすべての移行は、智天使ケルビムによって調和的に導かれます。

例えば、古代インド、エジプト、ギリシャなどの文明期や、1年の中の季節の巡り、夜と昼の交代も同様です。

ケルビムは、高次の神的な計画を実現に向かわせる責任がありました。
守護の覆いとしての黄道十二宮の環を作成することはケルビムの仕事でした。

このことは、、人間の胸部、つまり胸郭と心臓を保護する12対の肋骨と深いつながりがあります。

この第九夜にかに座の領域に意識を向けると、太古の宇宙期に、黄道十二宮の環の全体を創ったケルビムの領域とのつながりがわかります。

人間がハートの良心の中に、ケルビムの領域からやってくる想像力豊かなインスピレーションを聴きとるなら、それが私たちに、善い行動をとることへの愛をもたらすでしょう。

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智天使ケルビムの名は創世記に登場する。
アダムとイヴが智恵の木の実を食べたことを知った神が、生命の木からも取って食べないようにと、人間を園から追放した後、エデンの園の東に、ケルビムと回る炎の剣を置いて、生命の木への道を守らせた。(創世記3章)

この世界の万物は変化する。
あらゆる変化のプロセスは、人間が邪魔をしなければ、天の采配によって調和的に導かれるようにできているのだろう。

小川の流れが石にぶつかってできる小さな渦も、銀河系の渦と同じ法則のもとにある。
そのように、人間は宇宙と、そこにはたらく叡智を共有していることが実感できたなら、帰路もきっと導かれている。
   
posted by Sachiko at 06:00 | Comment(0) | クリスマス