2019年12月21日

寒冷地仕様

12月の上旬は暖かすぎて、気温が10度近くまで上がった日が何日かあった。ふと見ると、ライラックの芽が幾つかはじけてふくらみかけていた。
オイオイ...早まるな!冬はこれからだ。

でもこれと似たようなことが体にも起きていることに気がついた。
体調不良というのではないけれど、なんだか体の感覚がおかしい。

一瞬、今の季節って....春....じゃないよね?という感じで、どうも空気感が真冬のものではないのだ。
体はこの生ぬるさを、3月初旬くらいと認識しているらしい。長い真冬日を脱し、最高気温がプラスになり始める頃だ。

私は心身ともに寒冷地仕様にできている。
根雪にも氷点下にもならない温暖な地方には住めそうもなく、一冬雪を見ないでいたら死ぬかも...と思っていたが、これも冗談ではない気がしてきた。

冬至の頃、外側の自然界は活動を止めたように見え、太陽の光が最も弱くなるとき、魂は深みに降り、内側に光を見出す。それがこの季節の役割なのだという。
魂が深奥に赴くために、本ものの冬が必要だ。

明日はその冬至だというのに、今日も最高気温がプラスだった。こんな気候が続けば、本気でもっと北への移住を考えなければならないかもしれない....
幸い、イブを過ぎたらしばらくは真冬日になるようだ。
  
posted by Sachiko at 21:24 | Comment(2) | 季節・行事
2019年12月10日

12月と雪

「フランドルの四季暦」(マリ・ゲヴェルス著)より。

フランドルの冬はかなり暖かいらしく、「12月と雪」という章で書かれている雪の様子は、今にも溶けて水になってしまいそうだ。

-------------------------

「12月に、雪をめぐって地表と、雲と風が一致協力するのは稀なことだと言わなければなりません。
強くて暖かいメキシコ湾流が、遠く西のほうにどっしりと構え、雪の邪魔をするからです。」

-------------------------

このような描写が他人事ではない今年の12月。
道路の雪はとけてしまい、明日からも最高気温がプラスの日がしばらく続くらしい。
凛々と凍てつく真冬日はどこへ行った?

この時期の暖かさは、何度も不自然に眠りを中断されるような気分になる。こんな生ぬるい冬はいやだ。身体がNOooo!!と言っている。

かつてはいったん根雪になると、春に最初の雨が降るまでは、冬のさなかに雨が降るなどということは考えられなかったのだ。今年はまだ根雪にさえならない。

-------------------------

「最初に舞う雪のひとひらを捕まえるのは、池の水面が氷に覆われるのに立ち会うのと同じくらい難しいらしく....つい先ほどまであたり一面に雪の匂いが満ちていたのに、雪は降りませんでしたし、皓々と照る月が雪雲をかきまぜていたのに、それでも雪は降りませんでした。
顔を仰向けて寒さのゆるんだ空に問いかけても、優しく触れてくる綿毛のひとひらもなかったのです。」

-------------------------

雪の匂いというものは確かにある。雪のひとひらを捕まえるのは、子どもの頃の遊びだった。
毛糸の手袋の上で、雪の結晶がはっきりと見える。

しばらく前に買って積んであったこの本は、私には言葉がすこし装飾過多に見えて、なかなか読み進められないでいた。

帯には、豪奢に織りなされたフランドルの四季、とある。
確かに、雪ひとつにしても、たくさんの色糸を使った織物のような印象だ。

多彩な織物にはその美しさがあり、「あ、雪だ...」というひとことが語る景色もあるだろう。
あとは好みの問題だろうが、それよりも、アドベントだというのにこの暖かさ。

12月らしく、冴えた寒気が頬を刺すのを感じながら、靴の下でキュッと雪がきしむ音を聴きたいと思う。

flandre.jpg
  
posted by Sachiko at 22:19 | Comment(0) | 季節・行事
2019年12月04日

真冬日

今日は一日中氷点下、やっとこの季節らしい真冬日になった。

雪景色は、静寂が目に見える姿をとったもののように見える。
早朝の朝陽を浴びた雪はシャンパンゴールドに輝いて、表面の細かな粒子は虹色に煌めく。
陽が沈んだあとには、これ以上ないほど澄んだ青に染まる。

できれば街を離れて、木々と真っ白な雪原だけの景色を見ていたいと思うけれど、この時期では遭難するかもしれない。

ライラックの葉はほとんど落ちてしまったが、枯れ色の中に、まだ緑色を残している葉もある。
こういう色が美しい。葉っぱの緑は生命の色だ。
最後の残照が消えるように、緑が生命界に還っていく。

本来なら11月半ばには根雪になっていていいはずなのに、近年は根雪がだんだん遅くなっている。
こんなに冬が短くなると、十分に深い眠りを経ないまま目覚めてしまうような不全感が残る。

雪と氷点下が続き、空気がキーンと鋭く透き通る、そんな熟成した冬が必要だ。

---------------
静かなアドベント、今年のヘクセンハウスはチョコレートカラーで♪

hexen2.jpg
  
posted by Sachiko at 22:28 | Comment(2) | 季節・行事
2019年11月08日

雪の季節到来

ついに初雪が降り、窓から見える山も白くなっている。
家のあたりでは明け方氷点下になっていたのか、今朝は水たまりにうっすらと氷が張っていた。

葉っぱの上にも、雪♪

firstsnow.jpg

冬、自然霊たちは地上を離れて宇宙に帰るという。
初雪は、去ろうとする彼らからの挨拶のようだ。

根雪になれば、大地は眠りにつく。
木々は堅い冬芽を守りながら眠り、草は根だけになって、あるいは種子の姿で眠り、昆虫はそれぞれの姿で枯草の陰や土中で眠る。

外側に現れているかたちは皆、活動を止めて眠ってしまう。内側で何が起こっているのかは、見えない。

見えないはたらきが、暗い冬のさなか、内的な光を深いところから呼び覚ます。
そのために冬らしい冬が必要だと思える。
  
posted by Sachiko at 22:35 | Comment(2) | 季節・行事
2019年10月31日

最後の暖かな日

今日の最高気温は19度近くまで上がった。
こんな日はもう最後で、明日からは少し冷えこみ10度に満たない日も出てきそうだ。

11月に入ると冬の気配になっても不思議ではない。
窓から見える紅葉した山は、去年の今頃はもう雪を被っていたはずだ。

日本のハロウィンは迷走しているけれど、これは本来は古代ケルトのお祭りで、ランタンも、元はカブだったのがアメリカに渡ってカボチャになったのだ。

とはいえ、もうカボチャで定着してしまっている....

lantan.jpg

kabo1.jpg

去年は記録的な初雪の遅さだったが、今年はどうなるだろう。
明日ハロウィンの飾りを片付けたら、家は少しずつクリスマス仕様になっていく。
  
posted by Sachiko at 21:57 | Comment(2) | 季節・行事