2020年06月23日

夏の夜の夢

シェイクスピアの「夏の夜の夢」、夏の夜がいつなのかについては諸説あるが、私はやはりヨハネ祭のイブだと思いたい。

地方にいるとシェイクスピア作品を舞台で観る機会はめったにない。
「夏の夜の夢」はかなり昔、バレエ版を二つ観たことがある。

ひとつは英国ロイヤルバレエ団によるもので、もうひとつはリンゼイ・ケンプバレエ団の作品を映画化したものだった。

何となくイギリスの夏を連想してしまうけれど、作品の舞台はギリシャで、アテネ近郊の森だ。

ハーミアとライサンダー、ヘレナとディミトリアス、妖精王オーベロンと女王ティターニア、ロバ頭の織工ボトム、そしていたずら好きな妖精パック。

パックが持ち込んだ惚れ薬のおかげで、人間たちと妖精たちがおかしな行き違いを起こして大騒ぎ。

舞台劇でもバレエでも挿絵本でも、「夏の夜の夢」は、これぞ妖精の世界のイメージそのもののように、ほんとうに美しく楽しい、

メンデルスゾーンの〈夏の夜の夢〉の中の『妖精の歌』は、夏至前後のこの季節には必ず聴きたくなる。


  
posted by Sachiko at 22:14 | Comment(0) | 妖精
2020年06月10日

ドワーフが語る物語

「NATURE BEINGS -encounters with friends of humanity-」(Margot Ruis著)より。

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私たちの時代よりも前、地球は赤熱していました。
私たちドワーフにとってはまだ暑すぎましたが、赤熱した地球には他の存在、火の地球霊がいました。

まだ植物も木もありませんでした。
すべてが剥きだしで燃えていました。

それから地球は星々で満ちている空間を通り抜けて、とてもたくさんの星の光がその上に降りそそぎました。

星の光の一部は地表にとどまり、後に植物や動物になったほか、地中に深く浸透するものも多くいました。
それらの一部は、まだ地中に隠されて横たわっている高貴な力になりました。

やがて地球は冷えて、私たちにとって、星を均等に分配するという仕事が始まりました。
地球上の生命は地球の中にある星の力を必要としていたからです。

はるか昔のその時から、私たちは地球内部の星のエネルギーを、植物、動物、人間、そして他の多くの存在が生きることができるように、深いところから地表に運んでいるのです。

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古くから、ドワーフは鉱山の小人だと伝えられている。
昔の鉱夫たちはドワーフと親しむことで、鉱物の秘密を知りえたのだろうか。

星の世界から地球に降りた光が、地中深いところに隠された高貴な力になったというのは、美しいイメージだ。
ドワーフが語るように、すべての生きものは、生きていくために鉱物の力を必要とする。

フィンドホーンの創設メンバーのひとり、ドロシー・マクレーンは、鉱物のディーバとコンタクトした時のことをこう書いている。

「鉱物は植物よりも下位の生命体であるからには、そのディーバも原始的で素朴な知性の持ち主だろうと私は推測した。
びっくりしたことに、私はこれまでに出会った中で一番強大な存在と、心を通わせ合っている自分を発見したのだった・・・」

シュタイナーも、鉱物は宇宙的な規模で、霊界に非常に高いレベルの自我を持っていると言っている。
鉱物ははじめは液体のような存在で、それが冷えていく段階で星の力が作用して結晶化したという。

これはドワーフが語っていることそのものに見える。
妖精たちが語る彼ら自身の物語は、美しく壮大だ。
  
posted by Sachiko at 22:04 | Comment(2) | 妖精
2020年06月08日

一本の古い木の物語

「NATURE BEINGS -encounters with friends of humanity-」(Margot Ruis著)より。

ブナのディーバが語った創造の神話は次のようなものだった。

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妖精たちはどのように地球にやってきて木の精になったのかを、私は父祖たちから伝え聞きました。

一本の古い木があり、幹は山のように大きく、根は谷のように拡がって、枝は太陽や月や星にまで伸びていました。

枝はそれぞれに、異なる葉や果実をつけ、木にやってくる生きものたちは皆幸せに満ちていました。

ある日、高い枝に星が引っかかりました。
星は、優しく美しい存在たちの住処でもありました。
彼らは自由であるのが常でしたが、星が枝に引っかかっていたので、そこから去ることができませんでした。

それで、星の存在たちは地球にとどまり、妖精と呼ばれるようになりました。妖精たちは一本の古い木のそれぞれの枝に分かれて住み始めました。

木の実が育って木になり、やがて無数の木が森を作りました。今では、星にはあまり多くの妖精が残っていませんでした

どの木も自分の妖精を欲しがったので、妖精たちはどうしたらよいかを話し合いました。

妖精たちは木をとても愛し、女性と男性の妖精が心の中の愛と深く結びついたとき、新しい妖精が生まれました。
木のために良いことをしようという愛情と憧れとが、こうして新しい妖精を生み出したのです。

妖精はすぐにたくさん増えて、木がひとりぼっちでいることはなくなり、すべての木が妖精によってとても幸せになりました。

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天にまで届いている大きな木は、宇宙樹ユグドラシルを思わせる。

シュタイナーの妖精論によれば、天界の天使たちから分かれて自然界に降りたのが妖精たちだと言われている。
ブナのディーバが語った物語も、木の立場からそのことをなぞっているように見える。

地上で動物や植物という違った姿をまとったものたちも、物質体を持たない妖精たちも、遥かな神話の源では人間の兄弟姉妹だった。

神話を失って「この世」のみに生きるとき、人間は孤独になり始める。(※文学としての神話や、特定の民族の神話を指しているのではない)

神話は天と地を繋ぎ、かすかな天の思い出を響かせる。
人間も遠い昔に地上に降りてきた星の子だったことを思いだせるように。
   
posted by Sachiko at 21:33 | Comment(0) | 妖精
2020年06月05日

妖精の神話

「NATURE BEINGS -encounters with friends of humanity-」(Margot Ruis著)より。

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自然の精霊たちにも神話や物語があることは、驚くことではありません。

彼らは私たちの多くの伝説やおとぎ話の題材でありながら、彼らも、主に神話を中心とした同様の伝統を持っています。

彼らが特に高い価値を置いている物語は、彼らの系統の起源、地球の発展における異なった時代、そして当時活動していた自然霊たちや、それぞれの種族の傑出した存在について語られた物語です。

いつでも私たちにとって魅力的なのは、異なる領域(木のディーヴァ、ドワーフなど)に由来する物語に見られる共通点です。

この章で紹介する3つの物語では、「星が地球に落ちる」という同じテーマが見出されます。
ある例においては輝かしい存在をもたらし、別の例では生命とエネルギーと光とをもたらします。

それらは常に、地球が過去に受け取った非常にポジティブな衝動を表現しています。

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この章で書かれているのは、人間の神話やおとぎ話に登場する妖精たちのことではなく、彼ら自身が持つ神話や物語のことだ。

地球上のどの民族にも神話があり、それは人間の文明における元型と考えられている。

けれど地球上で、人間に先がけて存在した妖精たちによる神話が語られていたとしたら....
それは元型のさらに元型、壮大な物語だ。

人間の神話は、古代の人々が次元を超えた世界の存在たちから聴き取って生まれたものかもしれなかった。

ブナのディーバが、マルゴットの夫ゲアハルトに、木の視点から見た創造の神話を語ったという。
その物語のことはまた次回....
   
posted by Sachiko at 22:20 | Comment(0) | 妖精
2020年04月25日

自然霊たちの食べ物

『ZWERGE, GNOME UND FANTOME』(アニー・ヘルディング著)より。

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自然霊たちの食べ物については、その香りで十分です。
小人たちは、ベリーや果物から太陽の力を取り入れます。植物を通して放射される香りと波動が、彼らにエネルギーを与えるのです。

人間はベリーや果物をジュースに加工したり薬用に用いたりします。また、根や葉からも効力を得ることができます。自然霊たちはそれを、私たちとは異なる方法で行ないます。

彼らはまた蜂蜜の香りを楽しんで吸い込み、彼ら自身に作用させます。
彼らは薬草を知っていて治療のために用いますが、それが必要な事態が起こるのは望ましいことではありません。

自然霊たちは、環境汚染やそれに似た状況によって周囲の環境と調和しなくなると、薄れて衰弱してしまいます。

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彼らは肉体を持たないのだから、物質としての食物は必要としない。

私は、人間もやがて進化して、ベリーや果物、花やハーブなどの透きとおったエッセンスだけで生きていけるようになればいいと思っている。

「フィンドホーンの魔法」の中だったか、そのような話があった気がする。
創設当時の人々を導いていた自然霊が、フィンドホーンの畑で育てた質の良い野菜を充分摂るように、やがて人間は食物をとらなくても光の食べもので生きていけるようになる...と言ったという話だ。

環境汚染は目に見える世界だけでなく、背後にいる自然霊たちも弱らせてしまう。その結果は人間が引き受けることになる。

人類がこの狂気の時代をくぐり抜けて生き延びることができるなら、次の新しい地球の食物として、ベリーや果物やいろいろな植物の、芳香を放つエネルギーの種を蒔いておきたいと思う。
  
posted by Sachiko at 22:15 | Comment(0) | 妖精