2019年10月14日

杉ぼっくり

松ぼっくりならぬ、2センチほどの小さな杉ぼっくり。

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木から落ちたばかりのみずみずしさを残し、指で押すとオイルが滲み出てきて、すばらしくいい香りがする。
スッキリとした針葉樹の香りは、これぞ森の香りだ。

香りのエルフたちがどのようにして植物それぞれの香りを創り出しているのか、これもまた不思議なはたらきだ。

造り酒屋では新酒ができると軒先に杉玉を飾る。
新酒と針葉樹は、世界的に何か共通の意味があるのか詳細はわからないが、ウィーンのホイリゲ(ワイン酒場)でも、新酒が入ったしるしにモミなどの針葉樹の束を入り口に飾っていた。


杉ぼっくりを拾った近くでは、小さな若いエゾリスが数匹、木を登ったり下りたりしていたし、黒い羽根と赤いお腹のヤマガラも姿を見せた。

2週間ほど前にはまだ緑色だったオオウバユリの莢は、すっかり茶色になってはじけていた。

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posted by Sachiko at 22:52 | Comment(1) | 自然
2019年10月11日

ドロバチの巣

空になったドロバチの巣が二か所にあるのを見つけた。

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庭でよく見かけるフタオビドロバチのものだろうか。
成虫になって出て行った穴があいていて、もう使われていないようだ。
このタイプの巣は中はどうなっているのか、いわゆる蜂の巣らしい形ではない。

今日はイトトンボを見たし、ベニシジミもまだ飛んでいる。
今多く見かけるのは大型のマルハナバチだ。越冬に備えて栄養を蓄えている女王蜂かもしれない。

こうして今年もまた、小さな生きものたちの四季は巡る。
このサイクルが途切れることのないように。

来週は一気に寒くなり、天気予報では峠や山間部で雪になるかもしれないと言っている。
平地の雪はいつになるだろう。雪虫がたくさん飛びはじめた。
  
posted by Sachiko at 22:06 | Comment(0) | 自然
2019年10月09日

イボタの実

イボタの木は私が植えたのではなく、家の裏手の隅に最初からあったものだ。熟すと青黒くなる実は、今年はほとんど実らず、小鳥たちの餌にもなりそうもない。

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子どもの頃、向かいの家の角に生えていた。花を摘んで何かの遊びに使ったことがあったかも知れない。
どうということもない木だったが、そのあたりの景色と一体になって、記憶の中で不思議に存在を主張している。

生垣に使われているのを多く見かけたが木の名前はわからず、ずっと後になってイボタだと知った。
初夏には芳香のある小さな房状の白い花が咲く。すこしジャスミンの香りに似ている気もする....

ふだんはめったに見にも行かず気に留めることもない木なので、気がつけば伸びた枝が塀越しに裏の家のほうへはみ出している。

切らなければ...と思いつつ見ると、小さな実が少しばかりついて、葉っぱとともに秋の色になっていた。
  
posted by Sachiko at 22:01 | Comment(0) | 自然
2019年09月28日

エゾシマリス

都心から地下鉄で5分、気が向けばふらりと彼らの住む場所へ行けるのは、思えば贅沢な立地だ。
エゾシマリスが可愛い姿を見せてくれた。

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以前はなかった気がするのだが、数年前から「野生動物にエサを与えないでください」というプレートがあちこちに設置されている。
そういえば以前、「いつも来てるのよ〜」と言ってリスにエサを与えている人を見かけたことがある。

「かわいいから」というペット感覚なのだろうが、野生動物が野生ではなくなってしまい、いろいろな点で動物にも人間にもいいことはない。あまりに身近にいると、このようなことも起こる。

知床でヒグマに餌付けしようとする観光客には、内心(一度食われろ...)などと思ってしまうのだが....(-_-)


9月末だというのに昼間はまだ夏に近い気温だけれど、これもあと少しのあいだだろうと思う。

オオウバユリの実はまだ緑色をしている。
茶色く枯れてはじけたものはなかなか趣きのある姿で、ドライフラワーとして使われる。

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posted by Sachiko at 22:00 | Comment(2) | 自然
2019年09月17日

ばらの名前

四季咲きのイングリッシュローズは、秋遅くまで咲き続ける。
オールドローズの血を引くふんわりした姿は、他の草花ともよく調和し、ナチュラルガーデンに植えても違和感がない。

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「いつか本に、ばらはたとえほかのどんな名前でもおなじように匂うと書いてあったけれど、あたしどうしても信じられないの。もしばらが、あざみとかキャベツなんていう名前だったら、あんなにすてきだとは思われないわ」(『赤毛のアン』より)


こんなことを言われているキャベツだけれど、意外にもその姿はばらに似ていたりする...かも?
これは結球し始めた紫キャベツ。

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ばらに似た形は、植物界のいろいろなところに隠れている。
螺旋形に巻いていくのは、植物の成長プロセスにおける基本形のひとつで、星の動きと関係がある。
それをもっとも美しく表現しているのが、ばらということだろうか。
  
posted by Sachiko at 21:52 | Comment(2) | 自然