北海道では、大晦日の夕食におせちを食べる。
昔からの習慣らしく、子どもの頃もそうだった。
これが本州では不思議がられているらしい。
(ちなみに北海道人が「本州」という時には、ざっくりと四国九州も含む。つまり津軽海峡の向こう側という意味だ。では沖縄はと言われると...遠すぎて意識が向いていないかもしれない。)
なぜ大晦日に食べるのか...
私は単に、北海道的いい加減さで「おせち、もうできてるんだから、食うべ」という感じで食べてしまったのだと思っていた。
しかしこれにはもう少し深い意味があったらしいという説を最近知った。
日没を一日の始まりと見なす考えがあり、そうすると大晦日の夜はすでに新年なのだ。なるほど....
日没から一日が始まるという文化圏はけっこうある。
古代日本はそうだったらしく、イスラム圏もそうらしい。
クリスマス・イブとかハロウィン(万聖節のイブ)などの「イブ」も、日没から一日が始まるのなら、単なる前夜祭ではなく、すでにその祝祭の日が始まっていることになる。
なぜ本祭よりも前夜祭のほうが盛んなのか?という謎も、これで解決する。
でもこんな話は一般には出回っていないし、多くの人はそんなことを考えて大晦日におせちを食べているわけではないと思う。
「まぁいいんでないかい、食うべ」
それでいいのだ。よいお年を♪
2022年12月31日
大晦日の風習
posted by Sachiko at 14:07
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