これくらいの雪は、すぐに融けてしまうだろう。
冬囲いを終えて、バラたちは眠りについた。

これはリルケの墓碑銘になっているという、薔薇の詩。
薔薇 おお 純粋な矛盾
よろこびよ
このようにおびただしい瞼の奥で
なにびとの眠りでもないという
(富士川英郎訳)
この詩人はバラのトゲを刺して死んだと言われている。
(実際には、バラのトゲを刺したのが元で破傷風になったとか。)
枝が細目のバラはこうして囲っておくが、何年も経ってがっしりした大株になったものは、雪の重さにも耐えるので冬囲いをしなくても大丈夫だ。
今週の予報は雪だるまマークが並んでいるけれど、まだ根雪にはなりそうもない。
例年ならクリスマス市場が始まる季節、今年はそれも中止になった。
そんな騒ぎなどよりはるかに大きな自然界の法則のもと、バラは眠り、雪は降る。
来週からアドベント♪
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