今月前半は、ネオワイズ彗星がかなり明るく見えていたはずなのだが、曇りの日が多く見ることができなかった。
10日ほど前だったか、夜まで晴れていた日があったので外に出て見た。まだ3等級の明るさを保っているはずだった。
が、やはり都会の夜は明るすぎる。
しかも最近、近くの街灯が全部、ギラギラするLEDに替えられてしまった。
3等級なら何とか見えるだろうかと目を凝らして見た。
北斗七星のひしゃく型の下方だ。
彗星は普通の恒星と違ってぼんやりとぼやけた姿で見えるのだが、この空の状態では普通の星もぼんやりとしか見えない。
位置を定めて、そのあたりにかすかに見える幾つかの星たちを目で追って行った。特定できないけれど、この中のどれか一つがそうかもしれない....
後日、私が見たのと同じ日に札幌郊外で撮影された彗星の画像をネット上で見つけた。やはり北斗七星のひしゃくの真下だった。
今は、位置的には見やすい高さにあるが、もう肉眼で見える明るさではなくなっている。
たくさんの星たちの中のどれかひとつ....
こんな話がどこかにあったな、と思った。
「・・・きみは、ぼくの星を、星のうちの、どれか一つだと思ってながめるからね。すると、きみは、どの星も、ながめるのがすきになるよ・・」
『星の王子さま』より。
この本を手に取ったのは何年ぶりだろう。何年どころではないかもしれない。
このまま読みふけってしまいそうになったので、栞代わりに幻の星をそっと挟んで本を閉じた。
2020年07月28日
ネオワイズ彗星
posted by Sachiko at 22:08
| Comment(2)
| 宇宙
星を見るとき
わざと眼鏡をはずします。
そして
目の力をゆるめて
眉間のあたりで
ゆったりと夜空を眺めていると
あら不思議
星があちこちから
浮き出してきたように
現れてくるのです。
太古の人々が
ただ星を眺めるように・・。
わたしの天体観測法((笑)
太古の人たちも、そのようにして
星のほんとうの姿を
見ていたのかもしれませんね...