2020年07月24日

“ひとり”は悪か?

しばらく前に録画しておいた「こころの時代セレクション・己の影を抱きしめて」を、やっと観た。
ゲド戦記の翻訳者、清水真砂子さんへのインタビューだ。

興味深い内容の中に、教えていた短大の学生たちとのこんなエピソードがあった。

ひとりでいてはいけないと思っている学生が圧倒的に多い。
いつも友だちと一緒にいなければいけないと思っているらしい。

そこで「とにかくひとりでいる時間をたっぷりと持ちなさい」と言うと、「先生、ほんとうにひとりでいてもいいんですね?」と聞いてくる学生が毎年必ずいた、という話だ。

ひとりでいることはいけないことだ、友だちといないのは恥ずかしいことだと思い込まされている子がこんなにいる...と。

ひとりのたっぷりした時間は私にはライフラインなので、「とにかくひとりでいる時間をたっぷりと持ちなさい」などと言われたら、「はーい♪」と喜ぶところなのだが。

以前どこかでこんな薄ら寒い話を読んだことがある。
「私の大勢の友だちは、私が友だちの多い良い人に見えるための道具だった....」

人を「数」として扱うのは失礼な話だ。
選挙の票とでも見るならとにかく人数を集めなくてはならないだろうが、人間の尊厳の基本は「ひとり」だ。

“出会い”と“つきあい”は違う。
つきあいは、そうしようと思えば外側でいくらでも広げていくことができるが、“出会い”は、それが人でも芸術でも花でも、内奥のひとりの場所を通り抜けた先に待っている。

「己の影を抱きしめて」の話はもう少し続けようと思う。
己の影を抱きしめる場所も、ひとりでたどり着く深みの場所だ。
  
posted by Sachiko at 21:41 | Comment(2) | 未分類
この記事へのコメント
ひとり
でいること
=孤立
と思えば
不安に駆られる
のでしょうね。

特に
この国は
みんなと同じであること
突出しないこと

よしとしますからね。

出会い
これは
現代における秘儀
だと
シュタイナーは
言っていましたよね。
(たしか・・・)

よき友は
少数精鋭で
よし。

旅も
ひとりのほうが
出会いに恵まれて
おもしろいですよね。

ひとりだと
人間以外の存在との
友情も育めますしね。

この番組
私も見ましたよ〜。

「平和を生き抜くことは
 難しい」
という言葉も
印象に残っています。

いっぴきおおかみ族

仲間より

個性を重視する
文化圏に行くと
水を得た魚
のようになれた
けれど
そうでないところで
こうして生きているのは
なぜなのでしょうね〜(笑)

Posted by しゅてるん at 2020年07月25日 06:48
やはり観てましたか〜。

同調圧力とやらに絡め取られない人たちは
この国にもいるし、
某国でも、誰もが自由な自我に
到達しているわけではない...

ふと、ヘッセの『デミアン』の中の台詞を
思いだしました。

「あなたの国の日本でも同じようなものでしょう。
衆愚人の後を追わない者はどこへ行っても稀です」

これからの時代はますます、国境線ではなく
波動で分かれていくのだと思います。

どこに住んでいようと、
それぞれ自分自身の真実を生きる時代へ。
その道すがら、人間や他の存在との
よき出会いもありましょう。
Posted by Sachiko at 2020年07月25日 21:33
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