北の夏は本来、熱よりも光のエレメントが強い。
そして今年もベリー類は豊作で、ブラックカラントが1kgほど採れた。

ラズベリーも熟して食べ頃になっているが、グースベリーはまだ少し未熟だ。
少しのベリー類と野草ときれいな湧き水で生きていけたらいいだろうな、と思う。
人間はほんとうに、そんなに“食べる”必要があるのだろうか。
以前ある人にそう言ったら、「何が楽しみで生きているのか?」と言われた....
ここ数年、つきあいで必要な場合以外、昼食というものを食べなくなった。お茶を一杯飲めば十分だ。(痩せないのはなぜだ...)
不食の人たちが言うには、不食に向いているかどうかは、満腹感よりも軽い空腹感のほうを快と感じるかどうかでわかるという。それなら、私はたぶん向いている。
寒冷地体質の私は、南方系のフルーツが体に合わない。
パパイヤ、マンゴーなどの本格的なトロピカルフルーツだけでなく、普通にあるバナナやキウイ、柿さえも、味覚としてはまあおいしいのだけれど、どうも体が喜んでいない。
北方に自生するベリー類は、涼しく透きとおったオーラをまとっている。
夏の光に舞うベリーの精たちの存在が感じられる気がする。