チャイブはもう花が咲いている。

ネギ科のチャイブは、スープの仕上げに散らしたりするが、いわば万能ネギで、アサツキの代わりに和食の薬味としても使える。
バラの病気予防のコンパニオンプランツとして知られ、我が家でもバラの株元に植えてある。
ピンクの花も、観賞用にされたり、魔除けとして窓辺に吊るしたりしていたそうだ。
この季節には、チャービルやイタリアンパセリ、ディル、フレンチタラゴンなどといっしょに細かく刻んで柔らかくしたバターに混ぜ、ハーブバターを作る。
それに、すりおろしたニンニクをティースプーンの先にほんの少し(ニンニクは入れすぎ禁物)。
ライ麦パンや全粒粉入りのカンパーニュなど、シンプルなハードブレッドによく合う。
ハーブバターはドライハーブでも作れるが、やはりフレッシュがいい。
大抵のものは一年中手に入る時代だけれど、その季節ならではのものには特別な力がある。
フレッシュハーブが香る6月は、妖精たちも喜びにあふれて仕事にいそしんでいるはずだ。