2020年02月07日

雪を聴く

昨日の朝までに雪が40センチ積もって、ようやく平年並みに追いつきそうな積雪量になり、今朝までにさらに数センチ降った。
風がなかったので吹雪にはならず、まっすぐ静かに降っていた。

雪は音を吸い取る。
雪が降り積もるときの深い静けさ....
音のない状態がゼロなら、雪は言わばマイナスの音だ。

どんな小さな音でも、音は外に向かって放たれるが、雪の音は内へ向かう。物理的な感覚では聞こえないそれを音と言えるかどうかわからないけれど、耳を傾けたくなる。

それはどこか別の次元に入り込むような感じだ。
空の高いところで形成された結晶が、溶けずにそのまま地上まで降りてくる。奇跡のような美しいかたち....

雪の結晶には、2つとして同じかたちはないのだという。
子どもの頃、降ってくる雪を手袋に受けとめて、小さな結晶を見るのが好きだった。

当時はまだ冬が長かった。
10月の末に初雪が降り、11月半ばに根雪になって、12月からは真冬日が続き、冬に雨が降るなど考えられなかった。
3月にようやく真冬日を脱し、4月半ばを過ぎて根雪が消えたのだ。

半年近い冬は、ムーミンたちの冬眠の時期と同じだ。
長い冬のあとに迎える春は、輝きそのものだった。
身体も魂もあの冬を恋しがっている。せめて大雪が降った日には、静かに雪を聴きたいと思う。
  
posted by Sachiko at 21:37 | Comment(2) | 自然
この記事へのコメント
ひさしぶりに
雪の結晶を見てみよう!

と思うも
拡大鏡がなければ
見えない

ということに
愕然とする。
Posted by しゅてるん at 2020年02月10日 07:08
窓際に積もった雪の、
表面の結晶を見ようと目を凝らすも...
目が痛くなりそう(>_<;
Posted by Sachiko at 2020年02月10日 22:01
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