近くには土星もあるのだが、まだ空が薄明るいので見えにくい。

金星は少しずつ見やすい位置に上ってきた。やはり金星の輝きは格別だ。
こうして、惑星は日々位置を変えながら廻っている。
地球と太陽、月、惑星たち、そして遠くの星々。
一日、ひと月、一年、更に長い時間の中で、星たちは宇宙のダンスを踊る。離れては、また近づき、二度と同じ並びになることはないのだろう。
廻っているものは、また帰ってくる。けれど、前と同じではない。
変わらない法則と変化し続けるものとが揺らぎながら回転するエネルギーは、いつも新鮮であり、同時に不思議な安心感をもたらす気がする。