2019年05月26日

空気の精

『Lord of the Elements』(Bastiaan Baan著)から。
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空気の精、あるいはエルフは、空気や風を住処とする。
トウモロコシの茎が揺れる時、柳の花がゆらゆら揺れて花粉を撒き散らす時、月の光と霧がゆるやかで神秘的な踊りを踊る時、エルフたちはそれらの中にいる。

ゲルマン神話では、光のエルフと闇のエルフを分けている。
ホレ小母(ホルダ)は、しばしば空気の女神として崇拝された。

多くの人々にとって光のエルフは別の名前で知られる。アイルランドではフェアリー、デンマークではエレフォーク、イタリアではフォレッティ、ドイツではフェー、として。

エルフたちは人間にとって目に見えない助け手として知られるだけではない。ある種のエルフは、ハンの木の王(※ゲーテの「魔王」)のように、人間を魅了し誘惑して彼らの世界に引きずり込む。

『ナイトメア(夢魔)』は、眠っている者の上に乗っかる邪悪な霊やゴブリンを表わす古英語の「メア」から派生している。
『パニック』という言葉もまた、ギリシャの森の神である「パン」に由来する。

これらの名前は、我々が十分に目覚めていないとき、自然霊たちは我々の気分に深く影響し、人間の魂生活に働きかけ得ることを示唆している。

それはエルフたちだけでなく、すべての種類の自然霊たちにおいてそうなのだ。ある子どもは、かんしゃくを起こしたことを両親にとがめられてこう言い返した。「僕じゃないよ、怒ったノームがやったんだ!」

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草木が風に揺れる時、そこにエルフたちがいる。彼らの踊りからは、喜びが伝わってくる。
自然界のすべては彼らの働きで織られていて、それが世界のほんとうの姿なのだ。

それを忘れて、すべてはただ物質だけで成り立っているという考えに閉ざされているのは、どれほどいのちを苦しめてしまうことだろう。

>「我々が十分に目覚めていないとき、自然霊たちは我々の気分に深く影響する...」

エンデの『はてしない物語』の中に、こんな話があった。
…虚無に飛び込んだファンタージエンの生きものは、人間の世界では“虚偽”として、人間の魂を毒するものになる....

そういえば日本語でも「魔が差す」という言葉があるように、邪悪な霊たちが意識されないままでいると、「魔」として人間の中に入り込んでしまうのだろう。
  
posted by Sachiko at 21:40 | Comment(2) | 妖精
この記事へのコメント
風もないのに
ほかの木は揺れてないのに

ある一本の木だけが
さわ〜っと揺れることが
ありますね。
Posted by しゅてるん at 2019年05月27日 06:56
うちのライラックも今朝、
風がなく、てっぺんの枝は全く揺れていないのに、
根元近くの葉っぱたちが踊るように揺れていました。
Posted by Sachiko at 2019年05月27日 21:45
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