2019年03月27日

「ホレおばさん」異譚・3

しばらく間が空いてしまったけれど、ホレおばさんの話の続き....

このメルヒェンは人間の運命を表している。地上での生き方によって、次に地上に戻ってくるとき、黄金に覆われるか、コールタール(不運)を浴びるか、という話だった。

コールタールの運命と黄金の運命。完全にどちらか一方だけという人間はいないだろう。
ほとんどの運命は、さまざまな割合で、黄金とコールタールが入り混じっている。

メルヒェンにおける黄金には二種類あるという。
世界のはじまりから存在していた古い黄金と、地上での生活を通して新たに紡ぎだされた黄金と。ホレおばさんの黄金は、新しい黄金だ。

大きな輪で見るなら、運命は公正なのだ。
外面的に一見不公平に見えようと、宇宙的な秩序の元に運命は作られている。

カルマに良い悪いはなく、運命は命を運ぶと書くので、ほんとうの意味では悪いようにはしない、という話を聞いたことがある。
ではコールタールを黄金に変える方法はあるのだろうか。

ここでまたもうひとつ別のおとぎ話を思い出す。
「美女と野獣」で、美女が野獣をそのままの姿で愛したとき、魔法が解けて、野獣は王子に変わる。

張り付いたコールタールの運命を、これでよかった、と受け入れ愛したときに、変容が起こる気がするのだ。
 
posted by Sachiko at 22:21 | Comment(2) | メルヒェン
この記事へのコメント
運命

命を運ぶ
と書く。
ほんとだ〜!


Posted by しゅてるん at 2019年03月28日 06:45
そして運命は宇宙的な配慮のもとに作られるなら
安んじて受けていいのかもしれない....
Posted by Sachiko at 2019年03月28日 21:11
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