2019年03月02日

乙女の跳躍

ドイツ伝説集より。

シュタイアーマルクのグラーツの近くの山には「乙女の跳躍」という名がついている。昔恥知らずな若い男が百姓娘を追い回し、ついにある時娘を山の上で捉えた。娘は思いきって、山の上から川を越えて対岸の丘まで跳んだ。

別の話。
ボヘミアとの国境近くの岩に「乙女の跳躍」という名の場所がある。昔ひとりの乙女が山の修道院を訪れた。案内した修道士は乙女の美しさに迷い、彼女の身体に手を伸ばした。逃げた乙女は峡谷に行く手を阻まれたが、谷底めがけて飛び降りた。天使たちが彼女をとらえ、傷を負わせずに谷底へ運んで降ろした。

乙女の話ではないが「ハラスの跳躍」
エルツ山地の中に「ハラスの跳躍」と呼ばれる場所があり、昔ひとりの騎士が敵に追われ、岸壁を谷底めがけて馬で駆けおりた。馬は身が砕けたが、勇士は向こう岸へたどり着いた。

峡谷や川の、ありえない距離を跳躍したという伝説は各地にあり、日本にも似たような話はある。

火事場の馬鹿力という言葉があり、ここぞという時には超人的な力が発揮されることはあるようだが、最近はあまり火事場の馬鹿力の話は聞かない。
昔の人々はまだ今ほど物質界に降りきっていなかったので、天の助けと思えるような力とつながれたのだろうか。
それとも、釣った魚のサイズがだんだん大きくなるように、語り伝えられるうちに話が大きくなっていったのか....

いや、やはり古い時代には、見えない力がはたらきやすかったのだと思いたい。人間が物質化しすぎると、そういう超越的な助けも受け取れなくなるのか、とも思う。

跳躍伝説を持ち出してきたのは、スコットランドの「ランドルフの跳躍」の話につなげたかったからだ。この話は近いうちに....
  
posted by Sachiko at 22:06 | Comment(2) | 神話・伝説
この記事へのコメント
人の波動が
粗雑になりすぎて
不思議な力が
受け取れなくなった
のでしょうね〜。

もう物質化しすぎて
地面にめりこんでる
のではないかと・・。

なんたることか
と思うも
これも必然の
プロセス
なのでしょうかね〜?

夢の世界で
空中を泳いだこと
アリ。
跳躍経験は
記憶ナシ。




Posted by しゅてるん at 2019年03月03日 07:44
不思議な力のはたらきは、いつでもそばにあるのだと思います。
騒音に惑わされず、静かに耳をすませばきっと....

夢の中で、飛べそう...と思って地面を蹴ると
ふわっと浮き上がる、ということは時々あります。
Posted by Sachiko at 2019年03月03日 21:26
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