2018年12月28日

「白い森のなかで」

アメリカの詩人ロバート・フロストの詩が絵本になった「白い森のなかで」

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元は、“Stopping by Woods on a Snowly Evening”(雪の晩、森の傍に佇んで)という、フロストの詩の中で最もよく知られているといわれる詩だ。

短い詩なので、見開きページに1〜3行ほどの言葉が、優しく柔らかい日本語訳で書かれている。

あとは、すばらしい絵だ。人物の服などにほんの少し色が使われているだけで、ほかはモノクロの雪景色が続く。
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 ほかにはやさしい風の音
 吹きすぎる風の音ばかり
 
枝々が雪に覆われた深い森、白樺とフクロウ、ウサギやテンやリス、雪の中からのぞいている立ち枯れた草、そして、あたり一面どこまでも、ひたすら降りしきる雪.....
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     ・
 森はしずかにくれてゆく
 くらく やさしく かげふかく


Whose woods these are I think I know.
His house is in the village though;
He will not see me stopping here
To watch his woods fill up with snow.

My little horse must think it queer
To stop without a farmhouse near
Between the woods and frozen lake
The darkest evening of the year.

He gives his harness bells a shake
To ask if there is some mistake.
The only other sound’s the sweep
Of easy wind and downy flake.

The woods are lovely, dark and deep,
But I have promises to keep,
And miles to go before I sleep,
And miles to go before I sleep.

     ・
     ・
 約束をまもるそのために
 もういかなければなりません
 眠りにはいるそのまえに

 もういかなければなりません
 眠りにはいるそのまえに


絵本のことばは優しいけれど、眠る前に、まだ数マイルの道のり....

フロストの時代、ニューイングランドの冬はとても厳しかったことだろう。自然も、暮らしの状況も。

それでも詩人の魂は、美しい雪の森を見る。
降りしきる雪のなかの、暗く、深く、静かな森。
 
posted by Sachiko at 22:48 | Comment(2) | 絵本
この記事へのコメント
雪の降りしきる日の
美しさ

モノクロの世界の
美しさ

その中に
すべての季節の
色と輝きが潜んでいて

寒さがそれを
凝縮していて

味わい深いこと
このうえなし。

冬ファンクラブ会員より



Posted by しゅてるん at 2018年12月29日 07:52
降りしきる雪
真っ白な雪原...
いつまでも見飽きない
その中に溶けてしまいたい静けさ...
冬は美し♪
Posted by Sachiko at 2018年12月29日 20:39
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