いちど植えれば、こうしてこぼれ種で育ってくれる。

私はディルが好きなので欠かせないハーブなのだ。
葉は魚と相性がよく、サーモン料理によく使う。スモークサーモンに添えるとおいしい。種はピクルスの香りづけに入れたりする。
ディルとそっくりなハーブに、フェンネルがある。葉っぱや花はそっくりで、種のほうが見分けやすい。たぶん互いに代用できるのだろうけれど、私はディルの爽やかな香りのほうが好きだ。
古い時代には香草は高価で、税として納められていたそうで、新約聖書にも記述がある。
「・・・パリサイ人。おまえたちは、はっか、いのんど、クミンなどの十分の一を納めているが、律法の中ではるかに重要なもの、正義とあわれみと誠実を、おろそかにしている」(マタイ福音書23-23)
ここに書かれている「いのんど」が、ディルのことだ。
(どうやって納めたのだろう。生では難しそうなので、ドライか種子かな....)
植物の香りは不思議だ。例外はあるもののたいていは心地よい。
木の香り、草の香り、花の香り、ハーブの香り....それぞれが独特な方法でどこかの異世界につながっているようだ。
ハーブの独特の香りには、薬効のしるしだけでなく、とてもたくさんのことが隠されている気がする。
古代の賢者たちはきっと、成分分析などしなくても、それぞれの植物から直接その知恵を受け取ることができたのだろう....
ドロシー・マクレーンのように、いつか植物たちと交信する能力を身に着けられたらいいと思う。
高密度に情報が
圧縮されていますが
それを解像度高く
解析できない。
まだ修行が足りませぬ。
香りは
異世界にもつながっている
とは!
なんとわくわくすることか!
フェンネル派魔女より
星、植物、鉱石...この世界では本来、それぞれが
独自の法則をもってつながりあっていたはずなのに....
そんな叡智を呼び戻したいものです。