火星がとても明るい。普通の1等星も、いつも見る木星レベルの明るさに見える。
それでも田舎で見るような星空ではない。道路を走っている車のライトがかなり明るいのと、空気も田舎のように澄んではいないのだろう。ほんとうの田舎で見る星空は、星が多すぎて星座のかたちがわからないほどだ。
夏の大三角形(はくちょう座のデネブ、こと座のヴェガ、わし座のアルタイル)が天頂近くに昇っていて、デネブがほぼ天頂の位置にあった。
デネブから、ヴェガとアルタイルの間くらいの方向にうっすらと明るい流れが見えた。天の川かな...と思ったけれど、薄いので確信が持てない。後で調べると、位置的に、やはり天の川のようだ。
うっすらでも、札幌で天の川が見えるのはありえないようなことだった。
はくちょう座は、主要な星が大きな十字のかたちを作っているので、南十字に対して北十字と呼ばれる。
三角形のまん中から少しずれたあたりに見える3等星がアルビレオ、白鳥のくちばし部分にあたる星だ。
この星は、黄色い星と青い星の二重星で、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」には、トパーズとサファイアの透きとおった球がくるくる回っているアルビレオの観測所として登場している。
「もうここらは白鳥区のおしまいです。ごらんなさい。あれが名高いアルビレオの観測所です。」(「銀河鉄道の夜」より)
それにしても停電騒動のさなか、ひとり天頂を見上げている図はやっぱりあやしかったかもしれない.....

カーテンのかげから
不審の思いで
見てたかも・・(笑)
かくいう私も
旭川郊外の高台から
かなりゴージャスな
星空をうっとり
眺めておりました。
義理のお孫ちゃんは
屋根から星空を
撮影しておりました。
注意を払っていませんでした(笑)
でも星空を眺めたのは
私だけではなかったようで...^^