土に種をまき、水をやったら、私の仕事はひとまずおしまい。
数日後、1ミリほどのちいさな芽が出ている。いつ見ても、このことは驚異だ。その数日間、土の中で種に何が起こっているのかは、わたしにはわからない。
人生もきっとそのようなのだ。
これは昔どこかで見た詩の一節だったか.....
漁をするのは私 網を満たすのは神
種をまくのは私 成長させるのは神
私が為すことと、手を放して委ねること。そのバランスをとること。種をまいたら、芽を出すのを信頼して待つように。
植物を種から育てるとき、そんなことを思う。委ねる叡智の大きさがはかり知れないことも。
写真の芽はバジルで、発芽適温が高いので、夏に近くなった時期に種をまく。
伸び始めると、成長は早い。去年は数株の苗で、ジャム瓶3個分のバジルペーストを作ることができた。

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なんとかしようと
しているときは
たいてい
うまくいかない。
”なんとかしようと
しないこと”
これは、
わたしにとって
たいせつなマントラ。
つまり、ゆだねるって
ことですね。
種の不思議。
先日は
さなぎに
同じものを感じました。
あのリセットのさなかでは、次の新しいプログラムが用意されていて、それが実現することへの完全な信頼のもとに眠っているのだろうか...なんて思うのです。