太陽は沈み、楽器は鳴りやんでいる。
しばし残る余韻も、ほどなく消え去る。
それらはどこへいったのか。
ほんのかすかなもの、意識を向けていなければ気がつかないほどの、短いあいだに消え去るもの。
なのに、時に本体以上の何かをもたらす。
あまりに慌ただしく出来事の真っ只中にいる時には、気づかずに通り過ぎてしまう。
思い出は、できごとが過ぎ去ったあとの余韻の中で静かに醸される。
いちばん暗い季節だという11月は、消えかかる残照、残響のように、どこか心もとない。

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