「TWELVE HOLY NIGHTS ― A Contemplative Guide」(Adriana Koulias)より。
聖十二夜の九日目は、翌年の9月に対応する。
星座はかに座。
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かに座の領域は、キリスト教の秘教における「智天使(Cherubim)」、精神科学においては「調和の霊」と呼ばれる存在と結びついています。
かに座のシンボルは渦で、あるサイクルから次のサイクルのあいだの調和のとれた変遷を表わしています。
大きな宇宙進化からより小さな世界の変化まで、存在のあらゆる面でのすべての移行は、智天使ケルビムによって調和的に導かれます。
例えば、古代インド、エジプト、ギリシャなどの文明期や、1年の中の季節の巡り、夜と昼の交代も同様です。
ケルビムは、高次の神的な計画を実現に向かわせる責任がありました。
守護の覆いとしての黄道十二宮の環を作成することはケルビムの仕事でした。
このことは、、人間の胸部、つまり胸郭と心臓を保護する12対の肋骨と深いつながりがあります。
この第九夜にかに座の領域に意識を向けると、太古の宇宙期に、黄道十二宮の環の全体を創ったケルビムの領域とのつながりがわかります。
人間がハートの良心の中に、ケルビムの領域からやってくる想像力豊かなインスピレーションを聴きとるなら、それが私たちに、善い行動をとることへの愛をもたらすでしょう。
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智天使ケルビムの名は創世記に登場する。
アダムとイヴが智恵の木の実を食べたことを知った神が、生命の木からも取って食べないようにと、人間を園から追放した後、エデンの園の東に、ケルビムと回る炎の剣を置いて、生命の木への道を守らせた。(創世記3章)
この世界の万物は変化する。
あらゆる変化のプロセスは、人間が邪魔をしなければ、天の采配によって調和的に導かれるようにできているのだろう。
小川の流れが石にぶつかってできる小さな渦も、銀河系の渦と同じ法則のもとにある。
そのように、人間は宇宙と、そこにはたらく叡智を共有していることが実感できたなら、帰路もきっと導かれている。
2021年01月02日
第九夜 --- 1月2日
posted by Sachiko at 06:00
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