2020年07月02日

プポウィー!

木の下に白いキノコが生えているのを見つけた。
去年のヨハネ祭に現れたキノコと同じ種類だ。

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菌糸は地中で一年眠り、また一夜にしてキノコの姿になって現れた。

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プポウィーを訳すと「一夜にしてキノコを土から立ち上がらせる力」となる。
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この言葉を作った人々は、すべてのものに生命を吹き込むエネルギーが満ち満ちたこの生物界を理解していたのだ。

(『植物と叡智の守り人』ロビン・ウォール・キマラー著より)
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ロビン・ウォール・キマラーは祖先の言葉について語る。
同化政策によって、ポタワトミ語はほとんど失われてしまった。

ある時ポタワトミ語を教えるクラスが開かれて行ってみると、そこにいたのはポタワトミ語を流暢に話せる年老いた9人の人たちだったという。世界中でたった9人。

高齢の女性が言った。
「なくなってしまうのは言葉だけじゃないの。
言葉は私たちの文化の心、私たちのものの考え方も、世界観も、その中にあるの。この世界は美しすぎて、英語では説明できないのよ。」


先住民族はどこでも同じような運命をたどった。
今、アイヌ語を流暢に話せる人が何人いるのか、そもそもまだ残っているのか、私は知らない。

自然界という豊かで美しい生命の環に加わり、受けとり、与え、敬い、感謝する生き方は、力ずくでやめさせなければならないほど、何がそんなに不都合だったのか?

そのように失われかけた古い民族の叡智と言葉も、地中の菌糸のように、長い眠りから覚めてあるとき一夜にして世界に立ちあがっては来ないだろうか。プポウィー!
  
posted by Sachiko at 22:25 | Comment(4) | 自然