2020年06月03日

野菜の種まき

ブログもたくさん書いていると以前に何を書いたか忘れてしまっている。この話は書いたことがあったかどうか....
よくいろいろなところで引き合いに出される、フランチェスコ伝説のひとつ。

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聖フランチェスコが庭にニンジンの種を蒔いていると、旅人が来てこう言った。

旅 人:「フランチェスコさま、もしも来週世界が滅びて、そのニンジンを食べられないとしたらどうなさいますか」

フランチェスコ:「このまま種をまき続けるさ」
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ニンジンは種まきから収穫まで3か月以上かかる。
私はミニサイズのニンジンをプランターで栽培したことがあるが、あまりうまくできずにやめてしまった。

ホームセンターでは春先から野菜苗が売り出されていて、種まきをする必要もないのだけれど、種から育てるという手間のかかることに妙に惹かれてしまうのだ。

今年はすでに15種類の野菜の種を蒔いて、プランターや、花のあいだの小さなスペースに苗を入り込ませている。
たくさん収穫する必要はない、キャベツなら1、2個でもいいのだ。(それならスーパーで買えば種代より安上りなのに....)

あえて面倒な種まきをするのは、そのプロセスの中に、野菜がただの食材ではなく、より大きな宇宙的なものになる何かがあるからだ。
その目に見えない“何ものか”の空気感は、育つ植物の周りを喜ばしく取りまいている

小さな種の中には、野菜の完成形がすでにある。
数か月先の未来がここに存在するのだから、来週世界は滅びない。
  
posted by Sachiko at 22:31 | Comment(2) | 暮らし