2020年04月07日

家の小人

『ZWERGE, GNOME UND FANTOME』(アニー・ヘルディング著)より。

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小人はふつう30〜40センチくらいの背丈で、グループを作っています。
一人暮らしの小人はそれより大きく、1メートル以上になることもあり、エルフ耳と大きな鼻を持っています。

森の小人はグループで暮らし、とんがり帽子を被って、髭を生やした老人の顔をしています。

家の小人はほとんどが一人暮らしで、家や炉を守り、農場の牛の世話をするのを仕事としています。

北欧の小人たちは、その地方の子どもたちと同じような赤い帽子を被っていて、家の周り、納屋、家畜小屋などを見回ります。

めったに外に出ない家の小人もいます。
彼らは燃える火のそばで過ごすのが好きで、家の中に自分の場所を持ち、家族に奉仕することを喜びとしています。
彼らは主に田舎家や城館などの古い建物に住みついています。

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まるでおとぎ話そのもののような、小人たちの姿...
伝承の中の小人たちは、ただ想像の産物ではなく、かつて確かに彼らを知覚した人々によってその姿を伝えられたのだ。

家と農場を見回る小人は、北欧でトムテ、ニッセ、トントゥなどと呼ばれる。
クリスマスに彼らのためにバターをのせたおかゆを出しておくという習慣も、かつては人間と小人たちとのリアルな関係性から生まれたものだったと思う。

私は、家は生きものだと信じている。
小人たちが古い家に住んでいるのは、それらが生きた本物の家だからだ。

本物の家は少なくなった。
小人が大都市のタワーマンションに住みたがるとは思えない。そこは地面から遠く、風が通らず、生きた火もない。
人々が炉端に集い、物語が語られた時代には、小人たちも心地よくそこに座っていたことだろう。
   
posted by Sachiko at 22:19 | Comment(0) | 妖精