2020年03月10日

小人たちの旅

『ZWERGE, GNOME UND FANTOME』(アニー・ヘルディング著)より。

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オランダのフェルウェ地方の人々に、小人たち(ドワーフ)について尋ねると、彼らはイエスともノーとも言わずにゆっくりと頷きます。
けれどそうした話は、見知らぬ人に安易に明かされるべきではありません。

小人たちはあらゆる方向から集まり、来ては去っていきます。
彼らが特定の地域に留まっているかぎり、そう悪いことはありません。
でもデンマークやスウェーデン、ノルウェーに去っていく場合は、よくないことになります...

北フェルウェのこの地域で、少数の人々は小人たちの移動について知っていました。
小人たちが北へ大移動することは、農民たちによって目撃されていて、ほとんどの場合、知られた同じルートを通っていたことは、古い記録にも残されています。

少し後に私はそれを自分で経験することになります。
ここベルヴェデーレの森を通る小人たちの行列は、三日三晩続きました。
彼らは私たちの土地を横切り、果てしなく続くような列を作って、南西から北東に移動しました。

北フェルウェの人々は、超自然的な事柄について、通常よその人には話しません。
けれどフェルウェでも他の場所においても、そうした事柄について話すことへのためらいは変わってきているようです。

例えば、自分では小人を信じていなくても、子どもたちにはおとぎ話を読んであげた大人たちのように、合理的な頭の人々が肩をすくめたとしても、それらは再びそれ自身を確立してきています。

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まるで民族大移動のような、小人たちの大移動!
おとぎ話の中に追いやられたはずの小人たちは、それを知る人々によって、安易には語られることなくそっと守られてきたのだろうか。

同じ自然界を共有しながら、人間とは別の次元に生きる存在たち。近年は次元を隔てる壁が薄くなり、彼らを知覚する人々が増えているという。
そして実際、自然霊たちを扱った自然哲学が、ひとつのジャンルとして確立しているようだ。(この分野の本は日本にはあまりなく、翻訳本もほとんど出ていない。)

この本にはアニー・ヘルディングによるスケッチや水彩画が多く掲載されている。
これはそのひとつ。
zwergezug.jpg
  
posted by Sachiko at 22:44 | Comment(0) | 妖精