2020年01月28日

雪だるまを見なくなった

その後少しばかり雪が降って、20センチのリンゴンベリーは埋まったが、相変わらず雪は少ない。

雪が降るかもしれないというだけでニュースになる地域もある。
1センチの積雪の恐れ、だって?それは積雪とは言わない。
少なくとも5センチ以下は積雪ではなく、単にうっすら白くなったというだけだ。

そうして1センチでも毎年大騒ぎするのに、今年もスリップ事故や転倒事故が多発しているらしい。
夏タイヤや夏靴(この言葉も北国だけ?)では、雪道やアイスバーンはけっして走れないし歩けない(学んでおくれ...)。

それにしても、街角で雪だるまを見かけなくなって久しい。雪で遊ぶ子どもの姿も見ない。
少ないとはいえ、雪だるまを作るくらいの雪はあるのに。


小学校2年の冬、授業で詩を幾つか書くことになった。
多くの子どもが雪や氷のことを書き、それがあまりに多いので、先生はしまいに「雪や氷ではないことを書きなさい」と言いだした。

それほど、雪や氷は子どもたちに親しかった。
雪はタダで無尽蔵にあり、雪だるまでもかまくらでも、お城や落とし穴でも、好きなように作ることができた。

「ムーミン谷の冬」で、初めて雪を見たムーミンに、トゥティッキが雪の話をする。

「…雪って、つめたいと思うでしょ。だけど、雪小屋をこしらえて住むと、ずいぶんあったかいのよ。雪って、白いと思うでしょ。ところが、ときにはピンク色に見えるし、また青い色になるときもあるわ。どんなものよりやわらかいかと思うと、石よりもかたくなるしさ。なにもかも、たしかじゃないのね。」

このようなことを、かつて子どもたちは体験として知っていて、雪や氷のことだけでも、豊かな詩の世界をつくることができた。
光があたって輝くつららのことや、降りしきる雪をじっと見ていると目が回りそうになること、雪や氷は白だけでなく、ピンクや青や緑にも見えることを。

ただでさえ気温が上がって冬が短くなり、家の造りも変わったために、つららを見ることも少なくなったこの頃。
雪や氷と親しまずに子ども時代を終えるのはほんとうにもったいない。
  
posted by Sachiko at 22:13 | Comment(2) | 北海道