2019年12月13日

「マッティは今日も憂鬱」

フィンランド人気質を描いた「マッティは今日も憂鬱」(カロリーナ・コルホネン)
北国人は苦笑(^_^;

matti.jpg

典型的なフィンランド人マッティは、平穏と静けさと個人的領域(パーソナルスペース)をとても大事にしている。
シャイなマッティの日常の、気まずい「あるある」....

・出かけたいのに、アパートの廊下に他の住人がいる...
・見知らぬ人と、エレベーターで二人きり...
・バス待ちの列で、パーソナルスペースに侵入される...
・ほんとうは「いいえ」でも、「はい」という流れにハマる...
・店員の愛想がわるいと、自分の何がいけなかったんだろう、と思う...
・ケーキの最後の一切れを手に取る勇気があったら....
・長い質問に対しても、返答がミニマム....
・怠け者だと思われたくないので具合が悪くても出社....
etc...

マッティが苦手なこと
・お店で店員に話しかけられること
・混んでいる場所
・話す時の距離が近すぎる人が、さらにポンポン触ってくること
・雑談
・自己アピール
・スピーチ
・褒められること
etc...


ちなみに話しながらポンポン触ってくる人は私も苦手だ。
まして、「ちょっとオォォ〜!ガハハハ〜」などと笑いながら腕や背中をバンバン叩いてくる人は。(>_<;

本の帯には、“なぜか日本人にそっくり!?”と書かれているが、そうだろうか....

若い女性が首相になり、人々の多くが幸福感を感じているらしいフィンランド。
重要なポストには爺さんがのさばり、人々の多くがうっすらと不幸感を感じているらしい日本....

何がその違いを生んでいるのか...?いろいろと深い要因があるだろうが、私が思うひとつはこれだ。

マッティが典型的なフィンランド人気質でも、幸福であり得るのだ。
「これでいいのだ♪」ならば。

「これではいけない!もっと明るくてみんなとうまく付きあえて気が利いてあーでこーで.....そうできるようにもっと頑張って....く、苦しい....バタン...」


ひとりが好きで、空いている乗りものが好きで、しんとした静けさが好きで、それでいいマッティの、最後のページがすてきだ。

「笑うのは、ほんとうのときだけ。」
  
posted by Sachiko at 22:13 | Comment(2) | 絵本