『NATURE BEINGS』の中でマルゴット・ルイスはこのように語っている。
「…私は水の精たちが大好きで、彼らからも愛されています。その一方で地の精の仲間は私をさほど惹きつけず、彼らのほうも私に向かって来ようとしません。
このことには価値判断はなく、どの存在を親密に感じるか、波動を受けとりやすいかどうかということです。」
ウルスラ・ブルクハルトは『カルリク』の中で、水の精の仲間については自分はほとんど知らない、カルリクは彼らと関係がないことが多いから...と言っていた。
どちらもドイツ語圏の人だが、人間と自然霊たちの関わりにおいても相性があるのは面白い。
ドイツ伝説集に出てくる自然霊たちの話では、地の精が一番多く、次いで水の精の話が多い。
ドイツの水妖伝説といえばローレライ伝説がよく知られている。ウルスラ・ブルクハルトの著書「Elementarwesen−Bild und Wirklichkeit(元素霊―イメージと現実)」の中で、ライン川の水の精について触れている個所があるが、これは伝説とは少し違う話だ。
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元素霊たちは、都市や汚染された川のそばにはもはや存在しない、ウンディーネたちはバーゼルあたりでライン川を去ってしまったと言われている。バーゼルの近くで起きた化学工場の事故のせいだ。
当時、ラインは10年経っても魚が住まない死んだ川になると言われたが、事故から7か月後に漁獲が確認された。
ラインはまだ水の精の存在を感じられるほど生気がある。
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元素霊たちは、汚染されたところには住めなくなる。それは化学物質のような汚染であり、もうひとつは、さらに深刻な人間の内的な汚染だと思われる。環境問題は、人間の内面の反映だ。
幾つかの水の精の伝説について書こうとしたのだが、話がずれてしまった。ひとつだけ触れておけば、オレガノは水の精から身を守ることのできる薬草だそうだ。
2019年07月28日
水妖伝説
posted by Sachiko at 21:50
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