以前「自然存在−忘れられた友だちからのメッセージ」という記事(2019.3.19)で紹介したマルゴット・ルイスの本を手に入れたいと思っていたのだが、今はKindle版しか出ていないようだった。
Kindleで読む気はしない。本というものは単に意味内容だけではなく、装丁、重さ、紙の質や手触り、匂い...書店で買ったのならその時の状況まで含めて本なのだ。(これは本だけでなく他のことにも言える。)
どうしても紙の本がほしいのであちこち探し、あきらめかけた頃、ドイツのアマゾンに英語版のハードカバーがあるのを見つけた。(ドイツ語版の中古本もあったが日本への発送は不可だった。)
残り少ないらしく、発送まで2〜3か月と書かれていた。
そして、注文から2か月半ほどかかって届いた。また読み切れない本が机の上に積み上げられていく...(-_-;
とりあえずまじめに最初から読みはじめたところ、いきなり驚くようなことが書かれていた。
「…妖精(エルフ)の姿は人間型として表現されるが、それでは馬の前に馬車を置くようなもの...」
つまり、エルフたちは人間よりもずっと前から地球にいて、この種の身体を地球に招き入れたのだ。だから、人間はエルフの形姿を持っている、あるいはそれを表わそうとしているのだ、と。
たしかに、先に存在したものが、あとから来たものの姿を写し取ったというのはおかしい。ドラえもんが猫型ロボットなのであって、猫がドラえもん型なのではない。ヾ(ーー;
人間が自分の姿を基準にして自然界のあらゆるものを擬人化したのだ、という考えもあるだろう。これは、長いあいだ神話などの解釈に使われてきた説だ。
被造物の中で、人間は最後に地上に降りた。地球の自然環境、木や花たちは、それよりも早く来て人間を待っていた....
妖精たちは物質の身体を持たないので、その姿と呼ばれるものは霊姿のことだ。天使の翼や妖精の翅は、オーラの表現だと言われているし、ウルスラ・ブルクハルトの「カルリク」の中では、ドワーフのとんがり帽子もオーラを表していると書かれている。
人間があらゆる存在を擬人化したのではなく、あらゆる存在の背後にある霊的な意図の完成形が、満を持して物質体をまとったものが人間だとしたら...?
こうしてまた、世界への別の見方の可能性が開けていく。
[NATURE BEINGS
ENCOUNTERS WITH FRIENDS OF HUMANITY]

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オマケ:
また別のキノコが♪
posted by Sachiko at 21:38
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妖精