2019年05月21日

アマの花

淡いブルーのアマ(フラックス)の花が咲いている。

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一日花なので、朝咲いた花は午後にはしぼんでしまうが、開花期には毎日次々と咲き続ける。
茎も葉も花もとても繊細で、風に揺れる姿は可憐で美しい。

これは観賞用アマで、繊維用のアマはもっと背が高い。高さのほかは見た目はほとんど同じだ。
メルヒェンに出てくる糸紡ぎの話も、紡ぐのはたいてい亜麻の繊維だ。

中世ヨーロッパではまだ綿は高価で普及していなかったから、普通の人々が着ていたのは麻や羊毛の服だったはずだ。
中世を題材にした映画などで見る衣裳はゴワゴワして着心地が悪そうだが、上質のリネンならなめらかで光沢がある。

ターシャ・テューダーの本に、亜麻の種をまいて育て、繊維をとり、紡いで織って、シャツを縫い上げたときには素晴らしい達成感を感じたという話が載っていた。

やってみようかという考えがチラと浮かんだが、やめておいた。茎を刈り取り、水に漬けて発酵させてから繊維をとるプロセスがかなり大変で、手に負えるものではなさそうなのだ。

昔の人も繊維をとるところまでは分業で、女性たちは繊維の束を手に入れて紡いでいたのだろう。
そして、こういう仕事には助けてくれる妖精たちもついていたはずだ。

このような繊細な植物から丈夫な繊維がとれる。
人間の暮らしに必要なものは、本来自然界にすべて用意されているというのは確かだと思う。
  
posted by Sachiko at 22:22 | Comment(2) | 自然