2019年05月17日

ナナカマド

街路樹のナナカマドの白い花が咲いている。

いち早く紅葉する秋や、雪の中で赤い実が映える冬に比べると、この時期のナナカマドはあまり注目度が高くない。
どこにでもある木だと思っていたが、冷涼な気候を好むため、本州では高地でなければ育ちにくいそうだ。

排気ガスにも強く街路樹に多く使われているが、あまりに早く8月から紅葉してしまうのも排気ガスの影響だろう。

古代ケルトでは、ナナカマドは魔法の木であり生命の木、ドルイドに最も愛された木だった。スカンジナビアでは雷神トールに捧げられた木でもある。

白い房状の花はニワトコの花に似ていて、お茶が作れるという。こういう形の花はお茶に向いているのか、木ではないけれど、ハーブのメドウスイートの花も甘い香りがして、お茶にしたり飲み物の香りづけに使われる。

フィンドホーン・フラワーエッセンスでは、ヨーロッパナナカマドのテーマは「赦しと和解」で、過去を赦し、古傷を癒してより高い調和へと導く。

ナナカマドのディーバからのメッセージもある。

「…自然の法則を守るように、私たちはあなた方にお願いします。自然の法則とは神の法則であり、大切な意味を持っているからです。…それに同調してください、そうすれば、世界は正気で喜びに満ちたものに戻ることでしょう。」(ドロシー・マクレーン「樹木たちはこう語る」より)

ひとつの木に、たくさんの物語、そして治癒力。
ナナカマドに限らずどの木でもそうだ。それほど、木々はかつて人間と親しく、木々と暮らす世界は豊かだったのだ。

そういえば、ゲド戦記第3巻「さいはての島へ」の第1章のタイトルは「ナナカマド」、王子アレンの真の名前レバンネンは、ナナカマドという意味だった。
  
posted by Sachiko at 22:25 | Comment(2) | 自然