2019年05月11日

カノン

ウルスラ・ブルクハルト「Karlik−Encounters with Elemental Beings」から。

子供たちと同じように、ノームたちは物語を作り変えたりせずに正確に繰り返すことを望んでいる。彼らは繰り返しが大好きだ。

人間なら単調だと思うような、繰り返されるトーン−カウベルの音や、木の中で風がそよぐ音など−を彼らは好む。

日々や季節の、常に繰り返されるサイクルのリズム....
カルリクは、時計やカレンダーなど、計測できる外的な時間のことは気に留めない。彼にとって一日の始まりと終わりは、花が咲いてまたしぼむようなものだ。

カルリクといっしょにウルスラは、朝の光からその日為すべきことの手がかりを受けとり、一日の終わりには感謝に満ちて、花たちやいろいろなものにおやすみを言うために、アパートの周りを一廻りする...


単調にも思える、自然の中でくりかえす音は私も大好きだ。
風がつくる葉擦れの音、小川のせせらぎ、地面を打つ雨の音、小鳥のさえずり、蜂たちの羽音....

これらの音があるところでは、元素霊や妖精たちも喜んで聴き入っていることだろう。

繰り返しは生命のリズムそのものだ。
眠りと目覚め、吸う息と吐く息、心臓の鼓動....
昼と夜、夏と冬、潮の満ち引き....
心地よく流れる、自然と生命のカノン。
  
posted by Sachiko at 21:44 | Comment(2) | ウルスラ・ブルクハルト