2019年04月16日

卵のイメージ

イースターエッグの由来は、卵は再生のシンボルであるということから来ている(諸説あるが)。
宇宙はひとつの大きな卵から生まれたという「宇宙卵」のイメージは人類の中に古くからある。

ミヒャエル・エンデの「モモ」では、時間の国の入り口に、真っ白い大きな卵のオブジェがあった。

また、以前紹介した「お姫さまとゴブリンの物語」(ジョージ・マクドナルド)で、塔の上のおばあさまの部屋にあるベッドもバスタブもたまご型をしていた。

ギリシャ神話では、白鳥に姿を変えたゼウスがレダのところへ舞い降り、その後レダは卵をふたつ産む。
そのひとつから太陽神アポロンが生まれ、もうひとつからは月の女神アルテミスが生まれた。

卵は、ファンタジーや神話など、宇宙的な物語につながっていることが多い。
小さな卵の殻の内に、完成形のすべての可能性が元型として閉じ込められている。現代人はこういうことにもっと驚いていいのではないかと思う。

植物でいえば種だ。自然界の生命活動が衰微し、眠りについた冬を超えて芽吹く種は、死と復活のイメージを喚起するのにふさわしい。

「イースターの秘密」(ハンス=ヴェルナー・シュレーダー著)の中では、はっきりした四季のある地域に住んでいる人々は特別な扱いを受けていると書かれている。四季の移り変わりの中に、自然界の死と復活を体験することができるからだという。

春が輝き出る復活祭の季節を、自然霊たちとともに、もっともっと喜んで驚いて祝っていいのだ。それはきっと魂の健康にもいいだろう。

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posted by Sachiko at 22:24 | Comment(2) | 季節・行事