2019年04月11日

元素霊と人間たち

ウルスラ・ブルクハルト「Karlik−Encounters with Elemental Beings」から。

カルリクと彼の仲間たちは、笑い、踊り、自分たちの働きに満足している。彼らの幸福には真剣さと目的がある。
地球上で起こることについて、カルリクは繰り返しこう言った。

「あなたが理解し、我々と協力するなら、地球上の多くのものは健康を回復することができる。地球は明らかに年を取っているが、あなたがたが賢明に扱うなら、彼女はもう少し長く生き続けられるだろう」

人間の行為はノームたちを苦しめている。
人間はもっともっとと所有したがり、自然の法則よりも利益や収益が重要だと思っている。自分たちのことばかり考えすぎて、自然界の他の領域にいる兄弟姉妹のことを忘れてしまった。
----------------

「カルリクとその仲間たちは、単に人間の愚かさのためだけではなく、彼が「目に見えない大戦争」と呼んでいるものによって苦しんでいます。もはや助けあうことのできない人々、もはや真実や美や善に喜びを感じられなくなった人々による、元素霊たちに対する戦いです。」

----------------
カルリクは語る。元素霊たちは、人間の温かい思いや自然の中での祈りや感謝を受けられずに飢えを感じている。人々は自然から取るばかりで、元素霊たちが必要とするものを与えない。

ウルスラが元素霊たちについて人々に話すとき、よくこんなことを聞かれるという。

「自分のところの農作物の収量が増えるようにしてもらうことはできるだろうか?」

「薬草の効果を上げて私がまた元気になるようにしてもらえる?」

「おとぎ話のように、彼らに私たちの仕事を代わりにやってもらえないだろうか?」

そのように、人々は利益を期待する。逆に、人間が彼らのために何ができるか、テクノロジーの進歩について彼らがどう感じているかなどを尋ねる人はめったにいない。

さらに、人智学を学んでいたグループでの出来事が書かれている。そこで当時、東西の冷戦とそれぞれの持つ核兵器のことが話されていた。
あるメンバーが、双方が核兵器を持っていることでバランスが保てるという考えを表明した。

ウルスラは、そのようなバランスよりも、私たちのテクノロジーが自然界や元素霊たちにどのような影響を与えるのかを考慮すべきだと言ったが、返ってきた答えは「人間はそんなに神秘的であるべきでない」というものだった。

彼女はそのとき、カルリクがひどく傷ついているのに気がついた。彼は苦しみ、より小さく繊細になったように見えた。
その後長いあいだカルリクは弱ったままで、人間なら病気といえるほどだった。
----------------

「共に同じ苦しみを抱くことによって、私たちの友情は深まり、生涯にわたる仲間となりました。そのように本当の愛は、異なる世界の存在同士をも結びつけることができるのです。」

----------------
地球自然界に対する「見えない大戦争」を起こしていることに、多くの人々は気づいていない。
「もはや真実や美や善に喜びを感じられなくなった人々」という言葉からは、まさに崖っ淵に立ってしまった人間の状態を感じる。

美しいもの善なるものに喜びを感じられないのなら、いったいそれに代わるどこにほんとうの喜びがあるのだろう。

自然界の他の領域にいる兄弟姉妹は、おとぎ話の世界に追いやられたままだ。彼らとともに笑い、踊り、また一緒に暮らせたなら、人間は、今は想像もできない喜びに満ちて生きることができるだろうに。
それは彼らも同様なのだ。彼女はこのように言っている。

「誰かが元素霊たちの生命の世界にまったく私心をもたずに加わりたいと思うなら、カルリクは幸福に光り輝くのです。」
  
posted by Sachiko at 21:59 | Comment(2) | ウルスラ・ブルクハルト