2019年04月20日

光へ

ウルスラ・ブルクハルト「Karlik−Encounters with Elemental Beings」から。

人間の行為が元素霊たちの仕事とつながれるように、人間たちが協調できさえすれば....カルリクはそう言う。
「だが彼らの行うことは、まだ他の領域と調和しない。不調和なままだ。」

カルリクは真剣に、このように語る。
「もちろん、あなた方が賢明に扱うなら、地球はもう少し長く生きられるだろう。あなた方が不調和な状態を変えるまで持ちこたえることだろう。」
元素霊たちとともに、そのことを学ぶ美しい場所が用意されている。
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「彼がどれほど真剣か、これから時代がどう歩みを進めていくのかに思い至ると、私は悲しくなります。すると彼は頭を摺り寄せて、光の手で私を撫でます。ノームたちは、愛情を表したいときにそうするのです。

そして彼は言いました。
「光を見ろ、繰り返しいつも光を見るんだ。それが、我々が影を変容させる唯一の方法だ。」

それから私たち二人は光に目を向け、心から楽しく祝って仕事に取組みます。地球はひとつの偉大な祭壇のような存在なのです。」

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〈祭り〉の章はこのように終わる。
いつも光を見るというのは、影を排除するとか、見ないようにするということではないだろうと思う。変容させるために、見る。

批判や分析や判断なしに、純粋にただ「見る」。純粋に見るという行為そのものが、光を当てることに似ている。
「目が光に似たものでないなら、目は見ることができない」というようなことを言ったのはゲーテだったかシュタイナーだったか...

地球は、祭壇。この認識は厳かな気分を呼び起こす。
人間が自然霊たちと共働するときを、彼らは待っている。季節の祭りはそのための美しい場所なのだ。
  
posted by Sachiko at 22:04 | Comment(2) | ウルスラ・ブルクハルト
2019年04月19日

月の貴婦人

ウルスラ・ブルクハルト「Karlik−Encounters with Elemental Beings」から。

地球内部の太陽の祭りの後、偉大な妖精である月の貴婦人(Moon Lady)が踊りはじめる。彼女は春に妖精たちやエルフたちによって踊られることになるものを先んじて踊り、それによって新しい植物のかたちを指し示す。

彼女は種の精霊によって捧げられたかたちを踊る。
そして、大地に帰っていたノームやエルフたちを、太陽に向かって目覚めさせるのだ。

月の貴婦人を見た者は誰でも、その呼び声に耳を傾け、アース・スターリングス・フェスティバル(※)で働くように促される。安らぎに満ちたところから、活動への高まりがやってくる。
そのような祭りは、すべての大地の創造を照らし導く。


春に、眠っていた種から現れる植物のかたちは、妖精たちの踊りによって作られる...なんと美しい光景!

今日は満月。イースターは移動祝日で、春分の日のあとの最初の満月の次の日曜日だ。つまりイースターは必ず月が欠けていく時期なのだということに、今更ながらふと気がついた。
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※実はこの祭りの章、どうにもうまく訳せずにすっ飛ばした個所があった^^;

『アース・スターリングス・フェスティバル(Earth Stirrings Festival)』、これは一年の早い時期の祭りで、この祭りの次にイースターが来るという。
直訳すれば、大地が活気に沸き立つような祭り...?

話の前後からすると、これは世の中にある祭りではなく、妖精たちの世界の祭りのように見える。
「ほとんどの人はこの祭りを直接体験することはできない」と書かれているのだ。

もうひとつは、11月の祭りと言われている『Festival of Mist Wisps』こまかい霧の祭り...?

英語が堪能な方に助けを求めたところ、次のような訳語を頂いた。

『Earth Stirrings Festival』「蠢く(うごめく)大地の祝祭」
これはちょうど、土中にいた虫たちが動きだす啓蟄のころに相当するのではないかとのこと。確かに、啓蟄はイースターの少し前だ。

『Festival of Mist Wisps』は、「霞の細束の祝祭」
これもいかにも妖精界の祭りのように繊細で美しい。

(Kさん、Tさん、ありがとうございました。)
  
posted by Sachiko at 21:26 | Comment(2) | ウルスラ・ブルクハルト
2019年04月18日

地球の呼吸

ウルスラ・ブルクハルト「Karlik−Encounters with Elemental Beings」から。

一年のサイクルは地球の呼吸として体験することができる。11月の祭りと早春の祭りは、吸う息と吐く息のように対極にある。

夏のヨハネ祭は、息を吐ききった頂点にあり、冬には内なる太陽の偉大な祝祭によって、息を吸う頂点が来る。

そうした祝祭への準備は、静かな内なる喜びによってなされる。
その中で幸せな歓声がきらめくのだ:「まもなく地球の内部で太陽が輝き、じき明るくなる!」
そしてすべてが透きとおり、輝いて見えるようになる。

光は金の雫のように地球に流れ込む。地球の幸福のために働きたいと願っている元素霊たちは、自らがこの光に貫かれ、満たされるにまかせる。
人々がクリスマスキャロルの中で、まことの太陽と内なる光のことを歌うとき、元素霊たちはそれを愛するのだ....


一気にクリスマスの話になってしまったが、クリスマスの時期に地球が透きとおって太陽の光が内部から輝き出るようになるという話は、シュタイナーの何かの本にもあった気がする。

一年のサイクルは、地球の呼吸....
そして、節目節目に祝うべき祭りがある。
そのことを思うとき、ほんとうに、地球は偉大な生きた存在なのだということが感じられるようになる。
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「そしてカルリクはしばしば『さっさと座って楽しもう!』と言います」

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季節のめぐりを、元素霊や妖精たちとともに楽しもう。彼らは待っている。人間の友情を渇望しているのだという。
  
posted by Sachiko at 22:02 | Comment(5) | ウルスラ・ブルクハルト
2019年04月17日

夏から秋への祭り

ウルスラ・ブルクハルト「Karlik−Encounters with Elemental Beings」から。

夏にはヨハネ祭のすばらしい祭りがある。踊りと音楽は遠くまで波のように拡がって響きわたる。

元素霊たちは眩しい光の中を飛翔する。ヨハネ祭のノームたちは、太陽の光に満たされて、丸く金色に輝いて見える。

秋の活動は「収穫の光」と呼べるかもしれない。
ヨハネ祭のあとには霧の祭りがやってくるが、そこにいるのは警告するものたちだ。彼らは浮かれ騒ぐ者たちに、戻って静かにすることを思い出させる。

萎れて枯れてゆくものの祭りもまた、楽しく祝われる。人間たちの秋の憂いは、ノームたちには奇妙に映る。彼らはどんなものも抵抗せず受け入れるからだ。

人間の言葉にするならこのような声が、至るところに鳴り響く。

「見えるものは、見えるものとして存在するために、見えなくなる」
「光は明るさを増すために、薄暗くなる」

元素霊たちは、衰退の中に生成し、生成の中に衰退するもののように見える。


これらの不思議な言葉はなんだか禅のようだが、直感的なイメージとしてスッと入ってくる。そして、そのことが元素霊という存在を的確に表しているように感じられる。

イースターのあとにやってくる夏の祭り....
この時期に夏のお祭りの話....と思ったけれど、今日は最高気温22度、一気に初夏の陽気になった。

庭の最後の雪が消えてから10日、最低気温が氷点下を脱してから何日経っただろう...
毎年のことだけれど、春は猛スピードで駆け抜けていく。植物の妖精たちはきっと大忙しだ。
水仙がまもなく咲きそうになっている。

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posted by Sachiko at 21:58 | Comment(2) | ウルスラ・ブルクハルト
2019年04月16日

卵のイメージ

イースターエッグの由来は、卵は再生のシンボルであるということから来ている(諸説あるが)。
宇宙はひとつの大きな卵から生まれたという「宇宙卵」のイメージは人類の中に古くからある。

ミヒャエル・エンデの「モモ」では、時間の国の入り口に、真っ白い大きな卵のオブジェがあった。

また、以前紹介した「お姫さまとゴブリンの物語」(ジョージ・マクドナルド)で、塔の上のおばあさまの部屋にあるベッドもバスタブもたまご型をしていた。

ギリシャ神話では、白鳥に姿を変えたゼウスがレダのところへ舞い降り、その後レダは卵をふたつ産む。
そのひとつから太陽神アポロンが生まれ、もうひとつからは月の女神アルテミスが生まれた。

卵は、ファンタジーや神話など、宇宙的な物語につながっていることが多い。
小さな卵の殻の内に、完成形のすべての可能性が元型として閉じ込められている。現代人はこういうことにもっと驚いていいのではないかと思う。

植物でいえば種だ。自然界の生命活動が衰微し、眠りについた冬を超えて芽吹く種は、死と復活のイメージを喚起するのにふさわしい。

「イースターの秘密」(ハンス=ヴェルナー・シュレーダー著)の中では、はっきりした四季のある地域に住んでいる人々は特別な扱いを受けていると書かれている。四季の移り変わりの中に、自然界の死と復活を体験することができるからだという。

春が輝き出る復活祭の季節を、自然霊たちとともに、もっともっと喜んで驚いて祝っていいのだ。それはきっと魂の健康にもいいだろう。

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posted by Sachiko at 22:24 | Comment(2) | 季節・行事