太陽に最も近い内惑星で、見えるのは日没後や明け方の薄明るい空で見つけにくく、高度が上がらないので、地平線が見えるような場所で気象条件に恵まれなければなかなか見ることができない。
それが今年は、クリスマス頃までは明け方見やすい高さに上がり、しかも木星と接近していて見つけやすくなっている。あとは天気次第、今の季節はなかなか晴れないのだけど、今朝は奇跡的に晴れた。
朝6時、南東の空にすばらしく明るい金星が輝いている。その斜め左下を探すと.....あった!木星と水星が縦に並んでいた。
木星と最接近するのは明日22日だが曇りのようで、やっぱり今朝が唯一のチャンスだった。

初めて見た水星からは、みずみずしく軽やかなエネルギーを感じた。
神々の伝令ヘルメス=メルクリウスは、永遠に若い神だ。
以前、水星とユリ科の花について書いたけれど、樹木ではニレ科と関わりがある。人体においては呼吸のリズムと関わっているという。
惑星たちがこれほど地球の生命と親しいことを思い出すのは、人間にとっての見失った道を思い出すような感覚だ。