2018年12月26日

「The Twelve Days of Christmas」

"The Twelve Days of Christmas"「クリスマスの12日」の絵本はたくさん出ていて、特に英語版は、いろいろな画家によって美しい絵が描かれている。このルイーズ・ブライアリーの絵もとても美しい。

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中身は、いわゆる「つみかさね歌」だ。

  The first day of Christmas
  My true love sent to me
  A partridge in a pear tree.

 クリスマスの1日目
 愛する人が贈ってくれた
 梨の木に止まるヤマウズラ1羽

  The second day of Christmas
  My true love sent to me
  Two turtle doves, and
  A partridge in a pear tree.

 クリスマスの2日目に
 愛する人が贈ってくれた
 キジバト2羽と
 梨の木に止まるヤマウズラ1羽

  The third day of Christmas
  My true love sent to me
  Three French hens,
  Two turtle doves, and
  A partridge in a pear tree.

 クリスマスの3日目に
 愛する人が贈ってくれた
 フランス雌鶏3羽
 キジバト2羽と
 梨の木に止まるヤマウズラ1羽
     ・
     ・
    中略
     ・
     ・
  The twelfth day of Christmas
  My true love sent to me
  Twelve lords a-leaping,
  Eleven ladies dancing,
  Ten pipers piping,
  Nine drummers drumming,
  Eight maids a-milking,
  Seven swans a-swimming,
  Six geese a-laying,
  Five gold rings,
  Four calling birds,
  Three French hens,
  Two turtle doves, and
  A partridge in a pear tree.

 クリスマスの12日目
 愛する人が贈ってくれた
 飛び跳ねる貴族12人
 踊っている貴婦人11人
 笛を吹く笛吹き10人
 太鼓たたく鼓手9人
 乳しぼりするメイド8人
 泳いでいる白鳥7羽
 並んでいるガチョウ6羽
 金の輪5つ
 歌う黒い小鳥4羽
 フランスの雌鶏3羽
 キジバト2羽と
 梨の木に止まるヤマウズラ1羽

歌もある。
 ↓
https://youtu.be/ufSR0jqW_B0

これは一応マザーグースに入っているらしい。
隠れた信仰を表しているとか、さらに深い意味があったけれど今では忘れられてしまったとか、いろいろな説があるが、詳しいことはわからない。
なんとも不思議で魅力的な歌だ。

絵本だけでなく、このモチーフはいろいろなところに使われている。

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posted by Sachiko at 21:46 | Comment(2) | 絵本
2018年12月25日

聖なる十二夜

巷ではクリスマスが終わった気分になる25日。
今日から聖十二夜が始まる。

クリスマスから1月6日のエピファニー(公現祭とか顕現日などと訳される)までの十二夜は、次の年の12か月に対応していると言われる。
25日は翌年1月、26日は2月…というふうに。

クリスマスの光が、来るべき12か月を照らし祝福する。
聖十二夜を神聖な気持ちで過ごすことができれば、翌年は平穏無事...ということではなく、たとえ何かが起きてもそれを乗り越える力が与えられるという。

シェイクスピアの「十二夜」は、かつては華やかだったらしいエピファニーのお祝いに上演するためのものだったとかで、内容は特に聖十二夜とは関係がない(面白い喜劇ではある)。

十二夜の期間は特に深い霊性とつながれる時期で、特別な夢を見ることも多いという話は、日本の「初夢」の話とも関係がありそうだ。

クリスマスツリーは1月6日まで飾っておき、6日じゅうに片づけなくてはいけない。これも、「松の内」の期間と重なるようで、古い時代にはどの民族も、この時期の特別な意味を感じ取っていたのだろうか。

聖十二夜に起こること、思うことなどが翌年を創造するとしたら、この期間は心してすごさなくては...と、毎年思っているが、日本の年末の慌ただしさに巻き込まれずにいるのはなかなか難しい。
 
posted by Sachiko at 21:33 | Comment(2) | クリスマス
2018年12月24日

「聖なる夜」

スウェーデンの作家、セルマ・ラーゲルレーヴの「聖なる夜」

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ラーゲルレーヴの「キリスト伝説集」に納められているこの物語は、セルマ自身が幼い頃に祖母から聞いた話だという。
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あるクリスマスの日、みんなは教会にでかけ、“わたし”とおばあちゃんだけが家に残りました。ひとりは幼すぎ、もうひとりは歳をとりすぎていて、連れていってもらえなかったのです。そして、おばあちゃんは話を始めました.....

ある暗い夜、ひとりの男の人が火をもらいに家々をたずね歩きました。

「妻が赤んぼうをうみました。あたためてやるための火を分けてください」

けれど返事はありませんでした。
先へ行くと、たき火のそばで羊たちがねむり、羊飼いが番をしていました。

男の人が近づくと、番犬たちがほえて飛びかかりましたが、男の人は傷ひとつ負いませんでした。

男の人は羊たちの背中をふんで火のそばへ行きましたが、羊たちは目をさましませんでした。

意地の悪い羊飼いは杖を投げつけましたが、男の人に当たりませんでした。

「おねがいです。火をわけてください。妻と赤んぼうをあたためてやりたいのです。」

羊飼いは、犬も手出しができず、羊も逃げず、杖も当たらなかったのでこわくなり、「いるだけもっていけ」と言いました。

男の人は火を運ぶシャベルを持っていませんでしたが、素手でおき火をつかみ、マントでつつみました。
手はやけどをせず、マントもこげませんでした。

羊飼いは不思議に思い、ききました。
「今夜はいったい、なぜなにもかもがおまえさんに親切にするのかね?」

男の人は、「それはなんとも、察してくださらねば」、そう言って行ってしまいました。

羊飼いは、わけを知ろうとしてあとをつけました。すると、そこには人の住むような家はなく、母親と赤んぼうは冷たい岩屋の中で寝ていました。

羊飼いは冷たい心の人でしたが、赤んぼうを助けたい気持ちでいっぱいになり、袋からやわらかい羊の毛皮を取り出すと、その上に赤んぼうをねかせてあげるように言いました。

すると、羊飼いの目が開いて、見えなかったものが見え、聞こえなかったものが聞こえるようになりました。

まわりには、銀色の羽の小さな天使たちが、楽器を手に持ち、
「今宵、救い主がお生まれになった」と歌っていました。

羊飼いはわかりました。今夜はみんながうれしくてたまらず、悪いことをする気にはなれないことを。

天使たちはあらゆるところにいました。
羊飼いは見えるようになったことがうれしくてたまらず、ひざまずいて神さまにお礼を言いました。


…おばあちゃんは話し終えると、ほうっと息をついて言いました。
「羊飼いが見たものを、私たちも見ることができるのだよ。見る目がありさえすれば、天使たちはいつのクリスマスの夜にも、お空をとんでいるのだからね」....

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Merry Christmas♪

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posted by Sachiko at 17:52 | Comment(2) | 絵本
2018年12月23日

第4アドベント−地球の決意−

第4アドベント、
宇宙に、ついに人間界が現れる。

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先の3つの世界が、人間が生まれるための準備を整えてくれたのだ。
「クリスマスの秘密」(ハンス=ヴェルナー・シュレーダー著)から、地球の決意の話をひとつ。

「…クリスマスのこの時期、どんなことがあっても人類と歩もうという、地球のかつての決意がふたたび浮かび上がってくるのです...」

地球という偉大な存在は、かつて遥かな過去に、人類が自由になるために、過ち、間違い、愚かさといったすべてを体験することができる場を与えることを引きうけた。

人類が馬鹿なことをし、環境を破壊することも知っていてなお、その運命を最後まで担っていく決意をした.....という話。

地球は、地球の魂の中にこの決意を思い出す。
そしてクリスマスの時期には天界への窓が開き、天使たちの9つの位階を貫いて、地球から光が昇っていく。
クリスマスツリーは、天と地をつなぐこの光の象徴でもあるという。

現代にアドベントを祝う意味は、動物、植物、鉱物という地球上の存在たち、地球、宇宙との、新たなかかわり方を見出すことなのではないかと思う。

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posted by Sachiko at 21:47 | Comment(2) | クリスマス
2018年12月22日

冬至

夏のあいだ外の自然界で活動していた自然霊たちは、今は地中深く眠っているように見える。

雪の覆いの下の球根、種子、宿根草...
どこかで越冬している昆虫たち...
夏を共にしたそれらのいのちは、今は閉じた内側で時を待っている。

外の世界の暗さが極みに至り、新たな光の再生を望み祝う冬至。
人間が宇宙とのつながりを保っていた古い時代の祝祭は、どの民族のものでもどこか似かよっていた。

魂のいとなみもまた、内側へ向かう冬。

…現代の職業生活や文明は、人間を自分という存在の中心から極端に外部へとそらします。
ますます外面的になっていく世界の中で生活することによって「中心の喪失」が起きてはなりません....(ハンス=ヴェルナー・シュレーダー「祈り」より

存在の中心....内なる光。それは自分自身である場所であると同時に、あらゆる存在とつながる通路でもある。
「中心の喪失」が起きると、自分自身とも他の存在ともつながりが絶たれてしまい、“外側”をさまようことになる。

外側の闇がもっとも濃くなる季節は、内なる光に意識を向けさせる季節でもあるのだろう。
冬至もクリスマスも、光の祭だ。

内なる光を思いつつ....日本の習慣によって、今日はカボチャを食べてゆず湯に入った。
 
posted by Sachiko at 21:09 | Comment(2) | 季節・行事