
ほとんどのものは買ってくれば済む時代、私は何をしたいのか....
たぶん、手間ひまかけることで、それが私の一部になるからだ。その手間ひまは私のいのちと溶けあい、この世を去ったあとの向こう側まで持っていけるものになると確信している。
手っ取り早く済ませようとしたモノは、そうはいかない。それらはいつまでも私と分離したままだ。シュタイナーは「営業とか工業とかいうものは、死ねば三日で消える」と言っていたような...
暮らしの手仕事は、見えない世界とつながっているのだ。そのつながりによって、単にモノを手に入れるという末端の結果だけではない心地よさ、安らかさが、梅ひとつの背景にも拡がっている。