2018年07月13日

西の魔女の言葉

「サボテンは水の中に生える必要はないし、蓮の花は空中では咲かない。シロクマがハワイより北極で生きるほうを選んだからといって、だれがシロクマを責めますか」

いつかある時、こんな風に言ってくれる人が欲しかった。
シロクマもハワイに適応してウミガメのようになるべきだ、根性だ、気合いだ!という人々もまた多かったのだ。それほどまでに、みんなほんとうにウミガメだったのかはわからない。

ずっと思っていた。人間は人間以外の動植物に対しては、けっこう適材適所を心得ている。

サボテンは砂地に植え、水生植物は水辺に植える。
コアラがユーカリしか食べないからといって、偏食はダメ!などと言わない。
(草食動物の牛に肉を食べさせた愚かな事件はあった。経済動物として扱うとこんな事件も起きる。)

「深く生まれついた自分の心が命ずるままに存在し成長し生き死ぬことが許されていないような、哀れな呪われたものは、地上にはたった二つしか存在しない。人間と、人間によって慣らされた家畜だけだ」(ヘルマン・ヘッセ)


「自分が楽に生きられる場所を求めたからといって、後ろめたく思う必要はありませんよ。」

そんな場所を求めるシロクマは、北極を目指して旅する。道すがら、西の魔女の言葉やそれに類するものに出会うかもしれない。それらを送り込んでくるのはきっと「深く生まれついた自分の心」なのだ.....

posted by Sachiko at 21:33 | Comment(2) | 言の葉