何年も鉢に植えっぱなしだったローズマリーは、今年花が咲いた。パセリも越冬パセリだし、このセージは何年経つだろう...

マザーグースの歌にある、こんなフレーズ...
僕に作ってくれるかい 麻のシャツ
パセリ、セージ、ローズマリーにタイム
縫い目や針の跡もなく
そうしたら君は 僕のまことの恋人
元は、妖精の騎士が人間の娘に無理難題をふっかけるという古い伝説で、いくつかのバリエーションがあるらしい。
マザーグースを最初に知ったのは、これも中学生の頃だったか、父が持っていた何かの雑誌に、幾つかの断片が載っていたのだ。
僕は小さな栗の木をもっていた
実はひとつもならなかったけど
銀のナツメグと 金の梨がなった
それまで知らなかったとても不思議で魅力的な世界を見た気がして、不思議が大好きな私はその後しばらくハマっていた。
パセリ、セージ、ローズマリーにタイム、というフレーズも、古くからある市場のハーブ売りの呼び声だそうだけれど、妖精や魔物に対する魔除けの呪文という説もある。
ハーブの持つ独特の香りや薬効は、それ自体が魔力と言えそうだ。
夏至の時期は、ハーブが最も香り高いという。